睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

鈴の音と念佛法語

2009-10-14 06:09:20 | 本棚・思想・禅と仏教
会社の裏の狭い道を墨染めの托鉢僧が二人鈴を鳴らしながら歩いて来た。両人とも壮年の方で、ゲタからはみでた白足袋の汚れが道中の長さを感じさせる。車を停めて、わずかばかりの喜捨をした。二人の僧は両手を合わせ『南無大滋観世音』と発句しながら深々と礼をされた。私は心の中で『南無大悲観世音』と発句し深い礼を返した。鈴の音が耳に残り、一日が満ち足りた。念佛法語 (ねんぶつほうご)恵心僧都(えしんそうず)宣給(の . . . 本文を読む