会社の裏の狭い道を墨染めの托鉢僧が二人鈴を鳴らしながら歩いて来た。
両人とも壮年の方で、ゲタからはみでた白足袋の汚れが道中の長さを感じさせる。
車を停めて、わずかばかりの喜捨をした。
二人の僧は両手を合わせ『南無大滋観世音』と発句しながら深々と礼をされた。
私は心の中で『南無大悲観世音』と発句し深い礼を返した。
鈴の音が耳に残り、一日が満ち足りた。
念佛法語 (ねんぶつほうご)
恵心僧都(えしんそうず)宣給(のたま)わく。
夫(そ)れ一切衆生(いっさいしゅじょう)、三悪道(さんあくどう)をのがれて
人間に生まるること、大いなるよろこびなり。
身はいやしくとも畜生におとらんや、家まずしくとも餓鬼にはまさるべし、
心におもうことかなわずとも、地獄の苦しみにはくらぶべからず。
世の住み憂(う)きは厭(いと)う便りなり。
人かずならぬ身のいやしきは菩提をねがうしるべなり。
このゆえに人間に生まるることを悦(よろこぶ)べし。
信心あさくとも本願ふかきがゆえに頼めばかならず往生す。
念佛ものうけれども、唱うればさだめて来迎(らいごう)にあずかる
功徳(くどく)莫大なり。
このゆえに本願にあうことをよろこぶべし。
又(また)妄念(もうねん)はもとより凡夫(ぼんぷ)の地体(じたい)なり、
妄念(もうねん)外(ほか)別の心もなきなり。
臨終の時までは、一向に妄念の凡夫にてあるべきぞとこころえて念佛
すれば来迎にあずかりて、蓮薹(れんだい)にのるときこそ妄念を
ひるがえしてさとりの心とはなれ、妄念のうちより申しいだしたる念佛は、
濁(にご)りにしまぬ蓮(はちす)のごとくにして、決定往生(けつじょうおうじょう)
うたがい有るべからず。
妄念をいとわずして信心のあさきをなげき、こころざしを深くして
常に名號(みょうごう)を唱うべしと。
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