睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

タトゥーがない時代にルビーのピアス・寄る年波に耳年増

2022-07-22 17:00:19 | ひびつれづれ


TikTokを見ているとPOPな若者にタトゥー
&刺青が当たり前のように見えてくる。
あれがいまの流行りなのか、
アートと解釈すれば気持ちは分からないでもない、
自分にもそういうときがあった。

墨は一生モノ。
好々爺でも温泉は入れない。
ゴルフに行ってもシャワーは使えない、
医者に行くたびに恐縮の思いをして、
昔の鉄分を含んだ墨はMRI検査不可になる。

なにより美しくないタトゥーは見ていて興ざめだし、
アニメのキャラにヘタクソなロゴを見ると幻滅する。
職人肌の彫師が丹精込めた和彫りは惚れ惚れするほど
美しいが、その対象は限定される。

若い男子、なめらかできれいな肌を持ち筋肉質の体躯と
ムダ毛の処理は必須で六尺が似合う若鮎のような人。
(詳細は省く)ぼくが十代半ばを過ごした親戚の遠縁に
彫師がいて、たまに手許をしながら見学していた。

和蝋燭に明かりを灯すと漂ってくる独特の匂ひ、
見るもの聞くものすべてが目を見張るようだった。
50代半ばのK師は白のダボシャツに見える胸割りと
手首足首までどんぶりで背中に夜叉が吠えていた。

ぼくは耳に蝶々の刺青を入れて欲しくて
何度も何回もすがってお願いしたけどダメだった。
最後にゲンコツを喰らってあきらめた。

今は師の気持ちが少しわかる
師にしてみればなんで蝶々!
て気持ちだったんだろな
タトゥーがない時代、
50年早すぎた。

青い蝶の真ん中に赤いピアスを着けたかった。
穴は自分で開け、新宿伊勢丹で18Kルビーの
ピアスを買い準備万端だったのに。

周りの誰ひとりとしてピアスを知らないころに
うろおぼえだがmusicライフかな?音楽の雑誌で
ロック系ミュージシャンを見てピアスを知った。

違う分野の人に憧れを持つ、
とくに職人肌で一途な人に興味がある。
若いころはどんな世界でも飛び込めたけど
いまは羨望の目で眺めているだけ。

ネットのおかげで知らない世界が身近になって
いよいよ耳年増になりそうだ。
自分が体験してこそ講釈が云えるが信条だったが
最近は耳ほじほじになった。

それもよかれさ
寄る年波に乗ればいいw

また明日
Have a nice day!


その昔KGC110に乗っていた
ひとつ足りないのは助手席の愛だった


夕焼けを見るBlue in blue・「Ken & Mary」BUZZと赤い傘のピンバッチ
見出し画像は昨日の夕方、北の空に取り残された夕焼け西の空の夕焼け、左のはじに小さく写る富士山いつもながら住友不動産ビルの夕焼け夕陽ダイヤモンドまぶしすぎて目を閉じてもオレンジ......



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