睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

うたかたの記/8

2018-03-31 11:33:30 | 散文うたかたの記




グミの赤い実は食べられる?
ネットで検索すると甘みと酸味が強くリコピン酸を含み
完熟した実はジャムに適し果実酒も美味とある。

桜の花びらが山の家に一片も落ちてないのは
近くに山桜の木がないってことか。
道の途中にある山は薄桜色のかたまりがあるというに
風情のない裏山は色気もない。

が、小さな水たまりはある。
倒れて朽ちた木と雑木が繁るくぼ地に水が湧いている。
そこはイモリとカエルとオタマの棲み家、
近くの石垣には青大将とヤマカガシとトカゲがいる。

ほかにも何か棲みついているかもしれない....
得体の知れない何かが怖くてそれ以上は踏み込めない。
山や川に育てて貰った幼少期を忘れた訳じゃないのに
大人になるにつれ山河は畏怖の対象になっていく。

厳冬期のアルプス縦走や百名山制覇を目指した頃がある。
年に一度、もう履くことがない山靴やピッケルを磨くのは
昔日の夢がいまでも愛しいから。

イモリを飼いたいけどメダカと共存はムリ、ダメ、NG、
エサを目の前にしてお預けをくらっているワンコの気分は
イモリにも気の毒だ。

さまざまな制約に護られて
しょーもないとあきらめる。




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