
画像は暗い梅雨空の休耕田
山の家近くの田んぼが草原になっていた。
初めて会った時の印象は素朴で実直な人だった。
広めの会場の隅で所在なさげに立っている彼に近づき、
ぼくは珍しく自分から話しかけた。
人見知りのぼくはよほどのことがない限り自分から
声を掛けることはない、面映ゆくてこそばゆい。
訥々と語る彼の話を聞くと共鳴することが多く、
彼は物語りを構築するチカラを持っていると感じた。
この人が書いた朴訥な私小説を読みたいとも思った。
次に会ったときの彼は豹変していた。
洒落たゴルフウエアに身を包み、
誰彼となくつかまえては楽しそうに談笑していた。
ちらと見ただけで住む世界が違うと感じて
あのときの感触が幻のようにぼくを通り過ぎた。
アリスの「帰らざる日々」が浮かんだりして。
夜遅くにこころおきなく酒を呑んだ。
広めの会場の隅で所在なさげに立っている彼に近づき、
ぼくは珍しく自分から話しかけた。
人見知りのぼくはよほどのことがない限り自分から
声を掛けることはない、面映ゆくてこそばゆい。
訥々と語る彼の話を聞くと共鳴することが多く、
彼は物語りを構築するチカラを持っていると感じた。
この人が書いた朴訥な私小説を読みたいとも思った。
次に会ったときの彼は豹変していた。
洒落たゴルフウエアに身を包み、
誰彼となくつかまえては楽しそうに談笑していた。
ちらと見ただけで住む世界が違うと感じて
あのときの感触が幻のようにぼくを通り過ぎた。
アリスの「帰らざる日々」が浮かんだりして。
夜遅くにこころおきなく酒を呑んだ。
もの欲しそうにしているぼくを見かねたように
檸檬堂とヱビスを買ってくれた。
遠くになる人
近くにいる人
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