睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

「売り家と唐様で書く三代目」・ヒヨちゃん&デデッポ・いかにも散文③

2019-07-22 18:17:35 | 散文うたかたの記
 
 
浅草の履物やさん
白秋の「青いとんぼ」をおもいだした。
夏の雪駄で踏みつぶす
 
「売り家と唐様(からよう)で書く三代目」
という諺がある。
おれのこと?
そう聞き返したいほど当てはまる。

初代が一代で築いた稼業を二代目が傾むかせ、
遊びと芸事三昧の三代目がいよいよこれまでと
家を売りに出す。

売り家の張り紙の文字が唐様の洒落た書体で、
さすがに商いより芸に通じていると皮肉られる。
端的に云うと三代目は身上を潰すという意味なんよ。
 

ヒヨちゃんは隣のアンテナ
 
デデッポはうちの屋上アンテナ


2羽がコラボしたのはたった1回だけ、
あれ以降ヒヨちゃんはめったに来なくなった。
 
デデッポは毎日のように来て
上からぼくを見下ろしている
そのたびに優しい目をしてる。


老骨をポキポキ鳴らすような時流解説を読んだ。
お説ごもっともで、ちょん。
ひと昔前までは舌鋒鋭く核心に切り込んでいたのに
今は骨を断たないで骨を鳴らすw

あとに何も残らない解説なんぞは空しい。
ニュースの切れっ端を寄せ集めれば誰でも言えること。
ネジが緩んだ見識は老害に等しいね。

まあいいや、
稼げるうちは稼いだほうがいい。
この先何十年と安泰に暮らせる保証はないからさ。

安倍ちゃんの専横っぷりをTVで見ながら
チントンシャンの長唄の師匠からきたメールを読んでいた。
息をしてるか健在かと問うてきた。

7年前の夏にひどい体調不良を起こして以来、
盛夏の時期は毎年のようにお休みを頂いている。
今年も例年通り宜しくと返事を送った。

朝粥会に細々と名を連ねてもう10年が過ぎた。
生きてさえいればまた逢える、
縁とはそういうもんさ、
病持ちの達観というか諦観の域に達してきたな、おれ。

弱冠古希を前にして人生二度の生き死にを経験した。
一度目はまだ死ねないのかと天を仰ぎ、
二度目はまだ死にたくないと天を仰いだ。
なんと身勝手なことよw

身勝手ついでに大吟醸飲もうかなぁ...。
頂き物の桐箱入り龍力の秋津を飲むにはまだ早いと
半年も眺めているけど、祝い事がないよー。

山の家にはまだシャンパンも隠してある。
隠し事は見つからないうちが華というからね。

雨がふってきた。
メダカ鉢の水を減らして雨に備えた。
たまには天然水をブレンドしてあげないと。

夜来の雨になれ。

 
 

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