昨日の夏祭り会場でのこと。
祭壇のお神酒のセッティングを見て気が付いた。
神道でいう正中のラインが逆になっている。
1に米、2に酒、3に塩、4に水の順に並べてほしいのだが、
地元の若い娘がタオルでアセをふきふきやっているものを、
よそ者がしゃしゃり出るようで心苦しい。
そういえば、
去年の暮れに地域の長老2人が相次いで泉下の人になった。
祭りの時は常に豆絞りの鉢巻きに揃いの祭袢纏を引っ掛け、
うちのオヤジと釣りの話しをしてたっけ。
自治会長の長老と老人会会長のうちのオヤジは、
酒を呑んでは軍歌を唄いともに泣く戦友でもあったのだ。
しばし黙考、
祭りは森羅万象「八百万の神」に捧げる感謝の気持ちを顕すもの、
たとえ簡略な儀礼でも、ただ体裁が整えばいいってものではない。
神主が祝詞を上げに来る前に黙って正中を正した。
幸い周りに誰もいないのを見計らい首尾は上々だが、
果たしてこれでよかったのか。
最善の策とは何だろう?
帰りの車の中でぼんやりと考えていた。
長老たちやオヤジが健在でいたならば...
嗚呼そうか、
身近なところから昭和は遠くなりにけり。
うむ、めんどい。
宿題は来年の祭りまで棚上げにしよ。
満月がおれを待っている。
早くうちに帰りたい。
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