睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

首都圏の雨はこれからがピーク・お祭りの練習・ヒヨちゃんルーチン

2019-06-07 18:57:14 | 散文うたかたの記


午後2時の品川の空。
海沿いの高層ビル群はガスと雨で見えなくなった。




午前中は曇り。
朝から笛の音や太鼓を打つ音が聞こえていた。
今日はまだ金曜日だから前練習かな?
神輿をかつぐよいしょの掛け声や警笛も聞こえてきた。

お囃子がなんか違う。
聞きなれたぴ~ひゃららの篠笛やチンチンの鉦の音がない。
ツンテクツンテクの小太鼓もなくて、大太鼓のドンドンドンと
警笛のぴっぴっぴーがメインになっている。

これではなんつーか耳に馴染んだ風情がない。
田舎の祭りは規模は小さいけど正統派というか、
囃子連の仲間たちを中心に、揃いの法被にきりっと豆絞り、
白の締め込みと紺の脚絆にわら草鞋を履いている。

お囃子は祭りの命よと云う彼等に、
ほんとにそうだと頷きながら酒をなみなみとつぐ。
コップ酒をあおる彼等がたのもしい。





ヒヨちゃんの夕方の挨拶18時13分
雨がこやみになったのを見計らったようにやってきた。
小雨が降って冷たかろうに鳴きやまない。

まさかまた待ってる?
急いで合羽着てカメラを持ってバルコニーに出た。
ヒヨちゃんはカラダをすぼめて、丸めて、鳴いていた。

話しかけながらシャッターを押した。
「はいはい、撮ったらすぐ帰れよ」
ヒヨちゃんはすぐにアンテナから飛び去った。

実は午後3時過ぎの小雨のときも来ていた。
その時はめんどいから外に出なかった。

さんざ鳴いたあと、
今まで聞いたことないようなヒステリックな鳴き方で
まっしぐらに北に飛んで行った。

それを見てぼくは悪いことをしたような気になった。
たまたま、偶然かもしれない。
だけどそんな気がした。

明日も雨らしい。
雨が降ればお日様が恋しくて、
日照りが続けば雨音が恋しい。
ぼくは酒が恋しいな...




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