睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

RX100M6:夕陽を見る散歩で見つけた小さな港の心象風景 (平塚港)

2018-08-06 12:20:58 | 陽は昇り陽は沈む 空と月と太陽と


山の家の帰りにミニストップでソフトクリームを食べていた。

ここでこれを食べるといつも、けしからぬことを思いつく。
そうだ馬入橋あたりから丹沢山塊に沈む夕陽を見ようと。

行方不明だったM6が見つかったことだし、
M6が夕陽を撮りたいと囁いてるし、
暑いからほっつき歩くなと云われたし...いつものことさ。

相模川河口の馬入橋に着いたのは夕方5時ごろ日暮れどき、
この時間はおれのsoulに直結する何かがある。
釣り師がいう「ゆうまずめ」みたいなもんか、
「今日も入れ食いだ」になるといいな。

川岸で釣りをする人をしばらく見てからM6を首にぶら下げた。
撮影し始めると野生に戻るタイプだから海ぽちゃは避けたい。
湘南大橋のアーチを眺めながらぶらぶら散歩。

そろそろ引き返そうと川岸から上の原っぱにあがると
松の木のあいだに漁船や釣りの乗り合い船が見える。
真四角に切り取った海をコンクリートで護岸したような
小さな漁港が平塚港だった。




街並みの
向こうに落日寸前の夕陽が見えたから
走ってフェンスを乗り越えた。
夕陽の逆光もオツなもの、急いでシャッターを押した。


 
古びた港には古びた船の巻き上げレールがあった。
錆かげんがなんともいえずいいあんばい。
あと何年このまま置いてあるだろうか...
錆ついた車輪はこの港の行く末になるかもしれない。
一抹の侘しさ。




平塚港に来る前にたくさんの写真を撮った。
河口の風景や釣り人に馬入橋と湘南大橋に
平塚の空を彩る夕陽の雲も。

だけど
この平塚港のLonelyなimaginationが
それらをみんな吹き飛ばした。

どうも心象風景が好きなんだね。
封印している陰陽を解き放つみたいな
生意気な自己中だからなおさらに。

もう一度訪れる予定ノートに平塚港と書いた。
伊豆の港もそうだった。
港は郷愁に似てぼくをリターンさせる何かがある。



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