睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

憧憬

2018-11-12 10:05:18 | ひびつれづれ



枯れた枝葉に残る大きな柿の実ひとつ。

今朝の目覚めは9時を過ぎていた。
松山英樹が今季初めての優勝にガッツポーズをする夢をみて、
祝杯のグラスをあげるところで目が覚めた。

昨夜は11時前に寝たから約10時間の爆睡。
月に1回くらい白河夜船で泥のように眠る日がくる。

土曜日の鎌倉は歐林洞本店にいくつもりだった。
パウンドケーキとパトロン(栗のお菓子)を買ったら、
カフェでお茶を飲んで海を見てから帰ろうと思っていた。

この「海を見る」が大崎公園にリンクしたんだね。
膝の故障をかえりみず急坂に挑んで自爆。
今朝は寝起きから膝が痛い( ;∀;)

昨日の都立小山内裏公園でも長い階段を降りた。
途中でカックン膝の前兆をうっすら感じたとき、
この高さから落ちたら鎌田行進曲なみにヤバいと思った。

幼馴染の医者に運動不足を指摘され、
「ムリをしない毎日20分の散歩」を勧められた。
これが簡単なようで難しい。

土日にまとめてやるのは意味がないと思いながら、
やらないよりはやったほうがいいと理屈をこねる。

ソロ登山やオートキャンプに夢中だったころの、
北ア、南ア、なにするものぞの心意気。
野山を駆けめぐってなお体力と気力にあふれていた。

身体はあのころの感覚を昨日のことのように覚えている。
現実の体力とのギャップが悩ましい。
中高年に多い山の遭難は昔日の過信から始まる・・・
そんな気がする。

年に一度は革の登山靴を磨きピッケルの手入れをする。
もう二度と使うことはないのに。

この想いが消えない限り、
いつまでもほっつき歩く、
憧憬とはせつないものだ。


 



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
枯れた枝葉に残る大きな柿の実ひとつ。 (mobile)
2018-11-12 12:00:39
・・・それを『木守り(きまもり)』と申します。
来年もよく実るようにと、木に取り残しておくのことです。
返信する
ゲッ!誤植! (mobile)
2018-11-12 12:02:32
>来年もよく実るようにと、木に取り残しておく実のことです。
・・・と読んでください(↑)。
返信する
木守柿(きもりがき (睡蓮)
2018-11-12 12:22:02
俳句の冬の季語に「木守柿(きもりがき)」というのがあってね、
いかにも寒々しい初冬を表わす柿は今のせつないぼくの気持ち。

いいところに目をつけてくれてありがとう。
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