水産北海道ブログ

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ロシアの2017年TAC 北海道隣接のスケソウ10万㌧台、ズワイガニ(オピリオ)増加

2016-10-15 09:57:24 | ニュース

 道機船連の原口常務によると、日本200海域水域の水産生物資源と「またがり」と評価されるスケソウ、ズワイガニなどのロシア200海里水域の2017年TACについて、ロシア農業省が10月10日付で次のように発表した。隣接する南千島海域、東サハリン海域のスケソウは10万㌧台を維持し、堅調な評価。また、東サハリン海域のズワイガニ(オピリオ)、トゲズワイガニは増加傾向を示している。

 2017年のスケソウTACは合計188万4,503㌧(前年183万820㌧)で、うち南千島11万700㌧(8万9,300㌧)、東サハリン10万4,000㌧(10万7,000㌧)。

 カニ類TACは合計7万3,230㌧(前年6万6,285㌧)で、うちタラバガニ1万3,022㌧(1万248㌧)、ズワイガニ(オピリオ)2万5,674㌧(2万2,045㌧)、トゲズワイガニ8,144㌧(8,083㌧)。東サハリンには、ズワイガニ(オピリオ)1,470㌧(1,431㌧)、トゲズワイガニ6,251㌧(6,820㌧)など8,253㌧(8,628㌧)が配分される。


北海道秋サケ1,666万尾 前年比7割弱で足踏み

2016-10-15 09:30:55 | ニュース

  北海道沿岸に来遊する秋サケは1,600万尾台で前年同期の7割弱。台風の影響が収まって前年同期との差は少しずつ詰まっているものの、いぜん足踏みが続いている。

 道連合海区漁業調整委員会のまとめによると、10月10日現在の秋サケ沿岸漁獲尾数は1,666万343尾で、前年同期比68.4%。漁獲金額は342億1,438万円と同83.3%。不漁感が濃い中、魚価は前年以上に高騰しているが、数量のダウンをカバーするには至っていない。

 最も大きなボリュームを占める網走管内の漁獲量は、768万尾(同86.5%)、2万7,060㌧(同84.5%)だが、金額は160億4,766万円(102.1%)と前年を上回っている。1尾当たり平均目回りは3.52㎏、㎏単価は593円。原料不足からすでにメスは㎏1,000円を超え、イクラは㎏5,000円といった天井相場となるなど、加工流通は厳しい状況が続いている。

 岩手県の秋サケ漁獲も不漁で、10月10日現在で15万2千尾、412㌧、2億6,500万円、㎏単価685円という状況で、尾数は前年同期の半減、単価が3割高、金額が7割となっている。


漁船リース事業の第2ラウンド(平成28年度第2次補正分)がスタート

2016-10-15 08:59:35 | ニュース

 平成27年度補正予算で全国70億円の規模でスタートした「漁船リース事業」は、28年度第2次補正予算で143億円、基金の積み残し7億円を加え150億円規模が確保された。

 その2年目の事業が、11日の国会における補正予算成立によって動き出す。すでに全漁連および各ブロックの説明会で11月中旬からの募集受付、来年2月で締め切りというスケジュールが示されている。問題は、各都道府県ごとの希望案件の調整と、公平な予算配分となる。

 27年度補正の実績は、北海道の場合、約13億円(補助率2分の1、一隻2億5千万円以内)の予算が配分され、72隻が利用したとされる。当初、北海道への配分は6億円程度だったことから予算規模が2倍となり、実績も2倍ということで、28年補正も27年補正並みの規模は確保されると見られる。

 ただし、約26億円の事業費を70数隻で利用したとすれば、1隻当たり1800万円くらいになる。当然、大半が中古船の手当という実態であり、沿岸漁船の更新(新造船)という業界の希望はすんなり実現しなかったようだ。

 しかし、この予算規模でも、10㌧未満の漁船を新造することは可能であり、そうすると、道内造船所の確保が重要な課題となる。地域漁業の縮小により小型漁船を受ける造船所も限られている。「限られた受注しかこなせないとすれば、計画的な発注をしなければ、若手漁業者を定着される漁船の更新はできない。この事業を5〜10年くらいは継続すれば、かなりの沿岸漁船を更新することができる」(小松茂自民党道連政調会長)と継続性が求められる。