産卵のため来遊する日本海沿岸のニシン漁(刺し網・定置網)は、3月20日現在で1,693㌧と豊漁だった前年同期の82%。3年魚主体の漁獲が続いているが、同25日で石狩湾漁協のニシン刺し網は操業を切り上げた。
道水産林務部水産振興課普及指導員のまとめによると、解禁から3月20日までの累計漁獲量は、後志管内が331㌧、石狩管内が1,360㌧、留萌管内が2㌧の計1,693㌧。前年同期の2,059㌧に比べ82.92%。3月10日からの漁獲は36㌧しか増えていない。ほぼ終漁に近づいている。
主な産地の石狩湾漁協の厚田本所が683㌧、石狩支所が442㌧、浜益支所が235㌧、小樽市漁協が199㌧、東しゃこたん漁協68㌧、余市郡漁協64㌧となっている。
3月に入り、札幌市中央卸売市場に入荷するニシンは、全量が日本海産となり、安定的な供給が続いた。3月の入荷量は約200㌧。魚体が3年魚で26㎝モードとしだいに小型化し、㌔600円台から500円台、さらに400円台、300円台と下がっているが、3月の平均値はほぼ㌔600円で、高値を維持した。