本道沿岸に来遊する秋サケの定置網による漁獲量は、約372万尾と前年より1割以上少なく、水温や海況の影響で伸び悩んでいる。下旬以降の来遊増加に期待がかかる。
道連合海区漁業調整委員会によると、9月20日現在の秋サケ漁獲は全道で372万2,944尾と前年同期の87.7%。不漁だった前年同期を52万尾下回っている。平均目回りは小型化が目立った前年を上回り、回復している。その分、単価が上昇、漁獲金額は75億7,883万円と同94.7%。
海域別では、最も漁獲量が多いオホーツクが大きく前年を下回り、特に東部が伸び悩んでいる。尾数で前年を上回っているのは、日本海のみで、地区別ではオホーツク中部、根室南部、えりも以東東部、えりも以西噴火湾、日本海南部、同中部とバラツキが見られる。
▷オホーツク=2,134,646尾(83.8%)、4,522,516千円(92.2%)▷根室=584,531尾(99.4%)、1,300,490千円(117.7%)▷えりも以東=372,437尾(87.6%)、809,239千円(100.5%)▷えりも以西=253,662尾(76.0%)、469,190千円(75.9%)▷日本海=377,668尾(108.1%)、447,393千円(84.1%)▷総計=3,722,944尾(87.7%)、7,578,828千円(94.7%)