水産北海道ブログ

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道秋サケ沿岸漁獲速報(10月10日) 1,140万尾・212億円と数量1割、金額2割減

2019-10-17 22:19:52 | ニュース

 北海道沿岸で漁獲される秋サケは、10月中旬に入っても、前年に比べ数量1割減、金額2割減と伸び悩んでいる。

 道連合海区漁業調整委員会がまとめた10月10日現在の漁獲は速報値で1,140万尾・212億円。前年同期に比べ、

数量で13.9%・185万尾、金額で22.2%・60億5千万円下回っている。ここに来て尾数より、金額が下振れして

おり、平均目回りが昨年の3.1㎏台から3.5㎏台に回復したにもかかわらず、1尾2,000円から1,800円に低下し、

沿岸漁協、定置網の経営は昨年より厳しい状況に置かれている。

 岩手県の秋サケ漁獲が6万4千尾、193㌧と前年に比べ2〜3割程度と、北海道よりさらに下回っていることから、

ロシアでのサケ・マス豊漁と輸出圧力などが国内市況を軟化させているとの見方も出ている。


サンマ10月に入りペースアップ 全国9,100㌧、花咲7,300㌧

2019-10-17 09:14:45 | ニュース

 太平洋のサンマ棒受け網はいぜん苦戦が続いているが、10月に入り、公海付近の来遊量が増え、大型船を中心に漁獲がペースアップしてきた。

漁業情報サービスセンターによると、10月16日現在の全国サンマ漁獲量は約9,100㌧で1万トンの大台に迫ってきた。日本一のサンマ水揚げを

誇る花咲港も7,300㌧と8月、9月の累計を上回るのは確実となっている。その半面、平均単価は400円/㎏台から300円/㎏台に軟化している。

魚体は大、中で5割を占め、小は5割と組成に変化はないようだ。

 ちなみに16日の水揚げ量は、全国で約930㌧、花咲港で約750㌧。単価は300円から290円台となった。


ロシア太平洋サケマス漁獲量(10月15日) 約49万㌧と2017年の4割増、サハリンも3割増

2019-10-17 09:12:08 | ニュース

 道機船連によると、ロシア漁業庁は極東における太平洋サケマス操業の定例会議を開き、10月15日までの生産量は48万8,400㌧で、直近奇数年の2017年同期を39%上回っていると報告した。このうち37万8,000㌧をカムチャツカ地方が占め、同地方の操業はほぼ終漁した。

 北海道に隣接するサハリン州は、6万7,000㌧を漁獲し、直近奇数年2017年同期を27.6%上回った。


小型サンマ棒受け網のイワシ試験操業 9月末で7,174㌧(13%増)、3億6千万円(5%減)

2019-10-17 09:08:06 | ニュース

 小型サンマ棒受け網漁船によるイワシ試験操業が9月末で終漁し、数量は増加したものの、単価が落ちたため、金額では前年を下回った。

 道水産林務部漁業管理課によると、7月10日から9月末までに10㌧未満28隻(前年31隻)、10㌧以上13隻(同0隻)が操業し、総体で7,174㌧、360,462千円、単価50円/㎏となった。前年に比べ数量は13%増、金額は5%減、単価は17%減。今シーズンのイワシは魚体が小さく、単価を押し下げる原因となった。

 また、昨年も操業した10㌧未満漁船は7月から5,405㌧を水揚げし、284,610千円、単価53円/㎏と前年より数量15%減、金額25%減、単価12%減だった。今年初めて操業した10㌧以上漁船は8月から1,770㌧を水揚げし、75,852千円、単価43円/㎏にとどまった。