北海道沿岸で漁獲される秋サケは、10月中旬に入っても、前年に比べ数量1割減、金額2割減と伸び悩んでいる。
道連合海区漁業調整委員会がまとめた10月10日現在の漁獲は速報値で1,140万尾・212億円。前年同期に比べ、
数量で13.9%・185万尾、金額で22.2%・60億5千万円下回っている。ここに来て尾数より、金額が下振れして
おり、平均目回りが昨年の3.1㎏台から3.5㎏台に回復したにもかかわらず、1尾2,000円から1,800円に低下し、
沿岸漁協、定置網の経営は昨年より厳しい状況に置かれている。
岩手県の秋サケ漁獲が6万4千尾、193㌧と前年に比べ2〜3割程度と、北海道よりさらに下回っていることから、
ロシアでのサケ・マス豊漁と輸出圧力などが国内市況を軟化させているとの見方も出ている。