本道沿岸の秋サケ定置網漁は全域で操業がスタートしたが、走りの漁は高水温などの影響もあり前年に比べ減少傾向が続いている。価格も前年同期のような高騰は見られない。
道連合海区漁業調整委員会調べによると、9月10日現在の漁獲尾数は101万1,179尾で、前年に比べ約39万尾少ない72.2%。漁獲金額は27億1,995万円で、前年に比べ約14億9万円少ない64.6%となっている。1尾当たり単価は3千円に達した前年より低く、2,690円と1割以上安い。
道漁連の集計でも10日現在は945㌧で前年同期の66%にとどまっており、北見管内などで量産地帯で網入れが終わった段階でも急激な水揚げ増とはなっていない。
系統群別にみると、オホーツクが59万9,598尾で66.4%、えりも以西が1万5,033尾で33.9%、日本海が7万749尾で41.5%と大きく前年に比べ大幅に減少している。一方で、根室が16万2,214尾で127.7%、えりも以東が16万3,585尾で105.4%と前年同期を上回っている。地区別ではオホーツク東部、根室北部・南部、えりも以東東部が前年同期を上回っている。