水産生物部  [山形県立加茂水産高等学校]

水産生物部では様々な生物の
採集、観察、研究を行っています!

そんなめちゃめちゃたのしい活動の一部をご紹介!!

「おもしろい科学?」 顧問より

2006年04月24日 23時44分30秒 | Weblog
 新入部員が2人と少ないながらも、活動が充実したものになってきている。これも3年生の活躍のおかげだと思っている。
 さて、話は変わって、大きく科学という目線で見たとき、おもしろい話があり、今後の社会に影響を与えるかもしれないので記載する。
 
 時間は「課題研究」。これは生徒が自主的に研究テーマを決めて実習をおこなう授業だが、いくつかグループがある中で、あるグループが「塩作成」をテーマに掲げた。

 「塩作成」・・・
 あまりに確立されたテーマに少しがっかりした私は「なぜ?」と問いかけた。すると、「塩を使ってオゾン層を直す!」との事。もちろん冗談だが、お互い真顔でのやり取りがおもしろい。

 生徒は、目の前に広がる大量の海水を煮詰めて塩を作る。
 私がハシゴを地上で支える。
 それを生徒が塩を持ってのぼる。
 オゾン層に到達したら塩を撒く。
 
 塩でオゾン層が回復すれば世話はない!

 しかし、問題はそれではなく発想だ!
 なぜ生徒の口から「オゾン層」がでてきたのだろう・・・塩からオゾン層・・
 そしてハシゴ・・・。すべてがチグハグだが、おもしろい!
 
 周囲にバカ臭さが漂っていたが、正直すごいと思った。大人はこんな発想はできない。脳ミソのやわらかさを感じた瞬間だった。

 このブログを見た方が誤解を招かないように追記するが、この塩作成グループもしっかりした計画を練り、研究軌道にのろうとしている。今から楽しみでしょうがない。

 ・・・意外と塩でオゾン層が直ったりして。
  こんな発想が科学をおもしろくさせるのかもしれない。

 科学系の水産生物部でも、こんなおもしろ発想から意外な結果が得られるかもしれない。 若い脳ミソに期待。
                          by顧問

 

 
 
 

現在の・・・

2006年04月24日 18時09分00秒 | Weblog

今日、シマウキゴリという魚の写真を掲載しました。

シマウキゴリは河川(学校近辺の)の下流に生息する魚です。
ウキゴリ類にはシマウキゴリを含め、3種のウキゴリがいます。
3種とはウキゴリ、スミウキゴリ、そして、写真のシマウキゴリです。
これらは、体の特徴や生息する場所が似ているため、判別が難しく、近年まで同じ種類の魚と思われていました。
ちなみにシマウキゴリとスミウキゴリは生息する場所や、尾びれの付け根の模様の違いから見分けることができます。

写真のシマウキゴリは雌で産卵期が近いため、「婚姻色」でお腹の色が黄色に変わっています。
(婚姻色とは産卵期になると体に現れる色のことで、他に
ウグイなどが代表されます。)

現在、シマウキゴリとスミウキゴリで、遡上能力にどれくらいの差があるのか実験しています。

実験の写真は近日掲載いたします。
                                           以上 部長金子