水産生物部  [山形県立加茂水産高等学校]

水産生物部では様々な生物の
採集、観察、研究を行っています!

そんなめちゃめちゃたのしい活動の一部をご紹介!!

油戸川のサケ  by顧問

2008年12月02日 22時24分02秒 | Weblog
 昨日の通勤時の朝、油戸川の橋に多くの人が集まっていました。
 
 すぐに判りました。サケが遡上していることを。


 油戸川はとても小さい川ですが、一時的な増水時は極稀に遡上してきます。

 もちろん産卵はできません。

 そんな生まれた川(母川)以外の川に入るサケを間抜けなようですが「迷いザケ」と言っています。

 しかし、そのサケは迷っていないと思います。

 
 水産生物部の調査から、春の油戸川にはサケの幼魚が大量に遡上していることが判っています。


 どこから?

 他の河川からでしか考えられません。

 きっと海に出てみたは良かったが、川恋しくて一時的に油戸川に寄ったのでしょう。そんな幼魚からしてみれば油戸川も「大河」です。

 そして、大きくなって産卵の為に母川に近づいたとき、油戸川が記憶の片隅にあり遡上したのでしょう。それは正しい記憶であり、迷ってなどいなかったのです。




 たぶん。

 
 

朝の絶景

2008年12月02日 09時03分31秒 | Weblog
白山島と鳥海山

 今日は先日お伝えした水族館で展示をしているマコンブの幼体を採りに行きました。

 今回採ってきたのは以前のブログ(11月27日)でお見せした、付着器についたマコンブの幼体です。だいぶ成長してきたようなので、これからはロープに吊るし、海面養殖に切り替える予定です。


 庄内地方では、マコンブは冬の時期にしか生息できる環境がありません。
なので、夏になる頃にはほとんど枯れてしまいます。

 もし、このマコンブを水族館との協力で毎年収穫できれば、加茂水産高校のマグロと並ぶ新しいブランドになるかもしれません。

皆さんも加茂水族館にお立ちよりの際は、クラゲとともに水槽内で活発的に繁殖したマコンブが展示してある根魚の水槽もご覧になって見てください。


 byS.H(新部長)