運命と出会う瞬間

映画・小説・音楽・・なんでもありの気ままな感想

幸せは・・・

2010年10月30日 09時17分05秒 | Weblog
奄美に行っていました。
そう、あの、豪雨、の奄美大島です。
19日から一昨日まで。
土地のボランティアスタッフさんたちとともに過ごした日々はかけがえのない、いただきもの、宝物です。

ギブ・アンド・ギブ・・そう英語で表現したくはない、きっと、大昔の日本に本来、生来あったもの、それが、奄美の人々が生まれながらに持ち合わせていらっしゃる、もてなしの心、受け入れの姿勢・・・。

どんなに自分たちが大変でも、それは顔にも言葉にも出すことなく、台風の渦中だって、家が倒壊していたって、道が通れなくたって、殺気立つとか、とげとげとかした雰囲気ではなく、みんなお互いを思いやり、協力しあい、毎朝、区長さん自らがパトロールカーに乗りながら、「みなさま、おはようございます、困ったことはありませんか」とやさしい声で朝早くからまわってくる。
自分たちの水がなくたって、ほかから借りに来る人に、お貸しできてよかった、と心から差し出される・・・

ああ、わたしたちは、本当はこんな血とDNAを持って生まれた日本人なんだよって、手を合わせたことが何度あるでしょうか。


その、受容の姿勢をいいように利用されたり、甘えられたりして、苦難の歴史をもつ奄美の人々。。
そんなことが、もう、ないようにしてほしい。


しあわせでいてほしい、たとえ、ほんとうは、差し出すほうが、しあわせだって、みんなもう、
生まれつき知っているにしても。

奄美の空の下で、バケツを返したような笑っちゃうような大雨の下で、寸断された道の向こうにいる仲間を思いながら、それぞれ、ぐっしょり、洋服なんて着てなくても同じな感じで働いたり、炊き出ししたり、マッサージに出張したりの日々に、輪になって毎朝祈りながら、何かが消えていった

そう、もう、美しい地球を残したい、とか、平和にとか、そんなことすら
こだわりであって執着なんだな

こちら側が決めることではなく

わたしたちは、シュクシュクと、自分のことを、しっかり、天からずれぬよう、人の道から、命の道からそれぬよう、日々を生きていれば、すべては
わたしたちを越えたどこかで進んでいく

一人ひとりが軸を立てること。

奄美の、呼べば答えてくれる、島じゅうにいる神様に、教えていただいたことでした。