レンズの向こうに・・・PART2

きままな写真ブログです。ホッとする写真、懐かしい写真、ニコッとする写真、感動する写真、そんな写真が撮れたら楽しいですね。

Vol.2020 日南市北郷にある潮嶽(うしおだけ)神社の神楽 (Photo No.14050)

2017年02月18日 11時48分24秒 | 風景
2月11日の建国記念日に日南市北郷にある潮嶽(うしおだけ)神社で、春の大祭が行われ
「潮嶽神楽」が奉納されました。この「潮嶽神楽」が行われる5日くらい前に、たまたま
友人から連絡があって「日南の神話の歴史がわかるかもしれないから参加してみようよ」
と言われ、最初はブログネタとしても面白そうだな、という軽いノリでOKしたのですが、
当日、朝早くに自転車で家を出て、潮嶽神社までやって来たのはいいのですが、いざこの
「潮嶽神楽」が始まってそれを見た時には、自分の頭の中で思い描いていた以上にとても
厳かで、しかも神々しい儀式に、我ながらブログネタの雰囲気は頭から離れ、ついつい
感動して見入ってしまったのでした。この潮嶽神社は、前々回のブログでもちょっとご紹
介しましたが、あの海幸彦と山幸彦の神話の海幸彦の方を主祭神に祀る全国でも唯一の神社
なんだそうで、この北郷の場所は、弟の山幸彦と争いごとになって結局は敗れてしまった
海幸彦が、最終的に流れてきた場所だったそうです。釣竿や釣り針を山幸彦に貸したばかり
に、弟と争いごとをするようになってしまった事を反省したのか、この地では「縫い針」を
他人に貸さない風習が残っているそうなんです。「釣り針」から「縫い針」に変わったとは
言え、面白い風習が残ったものですね。

【撮影日】2017/02/11 11:11:31.06
Nikon D300 レンズ:VR 24-120mm f/4G
焦点距離:120mm f/4 1/400秒

昨日は久しぶりに雨が降ったおかげで今朝は空気も埃っぽくなく、とても清々しい朝を
迎えました。気温も下がって普通の2月の気温に戻ったようです。昨日の気温が高すぎ
ました。日南でも24℃くらいになった場所があったようですから4月~5月の気温だった
ようです。

そう言えば昨日の朝、ゴミの収集日(日南市内は火、金が多い)だったので、いつもの
ゴミ収集場所にゴミを捨てに行った所、道路の前の空き地に警察の車が止まっていて、
人の話し声が聞こえてきました。私が「何かあったのかな?」と思って、車の陰に隠れ
ていた人達を見に行くと、そこには警察官が5~6人いて、一人が私に気づくと、他の警
察官も、一斉に私の方をジッと見たのです。私が、ちょっと驚いて目をそらして家に戻
ろうとすると、若い警察官が私の所に走って来て「今朝、ここで事故があったのですが、
ご存知ですか?」と尋ねてきました。「えっ、そうなんですか。知りませんでした。」と
言うと「お住まいはどちらですか?、ああ、あそこですか。今、現場を覗かれたようです
が、何か気になる事でも?」見たいに私に聞いてきたのです。あっ、これはもしかして、
事故を起こした加害者が心配になって現場を見に来た、と私の事をそう思ったのかも知れ
ないと思い「いやいや、今日はゴミを出す日ですからゴミを出しにいったら、警察の車が
いるし、人の話し声が聞こえたので、ちょっと覗いただけですよ。」と極力、標準語で話す
と、なぜか納得してくれたようで、現場に戻っていきました。それにしてもタイミングの
悪かった事!。警察官達も「うん、あいつはちょっと怪しい!。」なんて思って、若い警察
官に「行って来い!。」と指図したんだろうと思います。幸いにも、信用してもらった訳で
すが、私が加害者じゃないと思ってもらった理由は、私の恰好にも、その理由があったのか
も知れません。実は起きたばかりで、まだパジャマのままだったのです。パジャマの上に
ジャンパーみたいな物を羽織っただけの恰好でした。さらに、昨晩ちょっと飲みすぎたよう
で、目がやや赤かった事が、若い警察官に「朝、事故を起こした加害者が、こんな姿で、し
かも事故現場のすぐそばに、ゴミを出しに来ることはないだろう。」と思わせたのだろうと
思います。しかし、後から考えて見て、可笑しく思ったことがありました。なぜ、私があの
いい訳みたな事を検察官に語る時に「標準語で話した方がいいかも!。」って思ってしまっ
たのかと言う事です。地元の人より東京帰りの人と思わせた方が、事故を起こす可能性が低い
と思われる、とでも咄嗟に頭にひらめいたのでしょうかね。馬鹿ですね!。というより笑え
るでしょう(笑)。

今日のお薦めの焼酎は吹上焼酎㈱の「かいこうず」です。鹿児島の芋焼酎です。かいこう
ずって、聞いたことがある人も多いと思いますが、鹿児島県の県の木の事です。漢字で
書くと「海紅豆」と書くようですが、「アメリカ ディゴ」の事なんですよ。海沿いの公園
などにもよく植えられていますよね。赤いマメ科のような花をたくさん付ける木です。
吹上焼酎㈱さんの焼酎はとにかくハズレがありません。私が大好きな「風憚(ふうたん)」と
同じ栗小金という芋で作られているのですが、この「かいこうず」と「風憚」、実は同じ
製法で作られていて東京などに出荷する時は「風憚」という名前で出荷されているのでした。
とにかくバランスのとれた旨い焼酎ですから、ぜひ飲んで見て下さいね。

今日のお薦めの曲は、卒業式シーズンになったのでハイ・ファイ・セットの「卒業写真」
にしましょう。我々の年代の人達にとってこの曲は、まさに青春時代を思い出させてくれ
る定番の歌とも言ってもいいくらい想い出深い曲ですよね。大学生になって、地元を離れ、
当時流行ったこの歌を歌いながら、中学・高校の時の事や、故郷を懐かしんだ事を思い出
します。もちろん今でも、この曲を聞くと昔の事を思い出しますよ。

北郷の奥まった場所にある潮嶽神社  (Photo No.14049)

2017年02月18日 11時47分39秒 | 風景
北郷の蜂の巣公園のトンネルを超えて、やがて道路が二つに分岐する地点を右方向
の田野方面に進み、橋を渡って1kmくらい先の右側に、この神社があります。おそ
らく普段はお参りする人も少なく、山の中にひっそりとたたずむ神社なんだろうと
思います。神話によると、海幸彦が、弟の山幸彦が塩満珠を使った海水攻めから逃れ
るために「磐船(いわふね)」という船に乗り、その満ち潮にのって波間をただよい、
やがて北郷の宿野(しゅくの)あたりに流れ着いたと言われていますが、ここは海か
らは、かなり離れている場所ですから、昔の神話の信憑性には疑問が浮かびますが
そこは神話という事で、そうだったんだ!、と理解しないといけませんね。

【撮影日】2017/02/11 09:10:51.12
Nikon D300 レンズ:VR 24-120mm f/4G
焦点距離:24mm f/4 1/500秒

急な石段を上った所に本殿があります。 (Photo No.14048)

2017年02月18日 11時46分59秒 | 風景
この石段の右側は舗装されたスロープになっているのですが、人が通れるだけで車が
入れない狭さでしたから、重い荷物などを本殿に運ぶ時は、大変だったでしょうね。
この神社は飫肥藩主・伊東祐久が正保期(1644~48)に建てたそうで、当時はきっと
資材運搬等で大変だった事でしょう。

【撮影日】2017/02/11 09:10:02.64
Nikon D300 レンズ:VR 24-120mm f/4G
焦点距離:24mm f/4 1/40秒

潮嶽神社の本殿です。   (Photo No.14047)

2017年02月18日 11時46分11秒 | 風景
あのカラフルな幕が印象的でしょう。この色使いは、神楽でもいろんなものに利用
されていたんです。恐らく五行思想(ごぎょうしそう)から来ているものじゃないか
と思います。「万物は木・火・土・金・水の5種類の元素から成る」という思想ですね。
色も木=青(緑)、火=赤、土=黄、金=白、水=黒(青)となっているようです。


【撮影日】2017/02/11 09:12:31.44
Nikon D300 レンズ:VR 24-120mm f/4G
焦点距離:24mm f/4 1/125秒

本殿の横には臨時の神楽場が出来ていました。(Photo No.14046)

2017年02月18日 11時45分29秒 | 風景
境内にこうして神楽場を設け、ここで11時くらいから14時まで、ずっと神楽が奉納され
るのです。この日はかなり冷え込みましたで、見ている方も寒くて大変でした。でも
テレビ局や報道関係、それにアマチュアのカメラマンも大勢来ていたので、神楽を踊っ
ている人達にとっては、寒さも忘れて気合の入った晴れ舞台であったことは間違いない
と思いますね。

【撮影日】2017/02/11 09:01:59.08
Nikon D300 レンズ:VR 24-120mm f/4G
焦点距離:24mm f/5.6 1/40秒

神楽場の一番高い所に飾られていたのは、相生(そうじょう)の飾り? (Photo No.14045)

2017年02月18日 11時44分23秒 | 風景
もしかしてこれは五行思想の「相生」を表しているのかも知れません。木→火→土→金
→水→木と五つが巡っていく様子を表したものです。

・木は燃えて火を生み
・火が燃えたあとには灰(土)が生まれ
・土の中からは金属がみつかり
・金属が冷えると表面に水滴(水)がつき
・水は木を育てる

昔の人は、本当に森羅万象をとらえてこういった事を考えていたんですね。ある意味
凄い事だと思います。

【撮影日】2017/02/11 09:18:33.84
Nikon D300 レンズ:VR 24-120mm f/4G
焦点距離:120mm f/4 1/200秒

凄いお供え物でしょう。ビックリです。(Photo No.14044)

2017年02月18日 11時43分50秒 | 風景
猪の頭が16頭分きれいに並べてあります。一番下には真鯛が2匹供えられていました。
例年はこれに加えて、大きなマグロ(冷凍されたもの)が一匹まるごと供えられる
事もあるそうです。それにしてもこの猪にはビックリですよね。北郷と言うところは
確かに山間部に位置していて、猪もたくさんいるとは思いますが、1頭分だけで十分
なような気がするのに、16頭とは・・・!。

【撮影日】2017/02/11 09:28:02.05
Nikon D300 レンズ:VR 24-120mm f/4G
焦点距離:50mm f/4 1/640秒