goo blog サービス終了のお知らせ 

楽しい世界へようこそ!

人生を楽しく生きるための試行錯誤

超近代的工場、それは細胞

2009-12-27 00:46:02 | うんちく・小ネタ

細胞がどれほど複雑なことをしているか知っていますか?超近代的なオールマイティな工場というのが一番近いイメージではないでしょうか?細胞の基本的な機能に生命を維持するためのたんぱく質を作るという機能があります。細胞は2万種類以上のたんぱく質の構造と作り方を遺伝子に記録していて、それらを使ってたんぱく質を作る機械も持っているのです。そしてこれらのたんぱく質をつくる為の材料を取り入れるゲートに当たる部分を持ち、それを内部に運ぶ運搬ロボットと、できたたんぱく質を配達する運搬ロボットを持っています。さらにエネルギーを作る部分と、使うシステムも、不要物質を分解する部分も細胞内にあるのです。そして細胞を守るためのセキュリティシステムも持っているのです。あの小さな細胞の中にこれほどの完全に自動化されたシステムがあるのです。驚きです。その中で、今日紹介したいのが運送ロボットです。細胞には中心部から外部に伸びる微小管というものがあります。キネシンとダイニンというたんぱく質がこの微小管を伝って物質を運搬するロボットです。このロボットは手のようなものを持っていて、この手が微小管と結合・離脱をして、ちょうど手で這うように移動します。キネシンは中心から外部へ、ダイニンは外部から中心部へ移動するロボットです。キネシンは使い捨てですがダイシンは中心部へ行った後キネシンに乗せられて外部へ運ばれます。またまた驚きです。こんなことを知った後で人間の世界を見てみると、人間が作った近代的な工場がおもちゃに見えてきませんか?