松ぼっくりは濡れたりすると閉じ、乾燥すると開く。閉じる、開くというのは、松ぼっくりは先に小さな傘のついた棒が芯についていて、この棒が動いて芯までの好き間を大きくしたり、小さくしてりすることを言っている。雨など濡れる環境だと種を遠くまで飛ばせないため、放出を抑制するために閉じるのである。反対に乾燥すると種を多く放出するために開くと言われている。びっくりするのはここからである。べつに松ぼっくりが生きているわけではない。ただの物になった後にそういう動きをする。つまり松は松ぼっくりというツールを作ってその中に種を入れて落とすのである。松がツールを作る?高等動物がツールを使うことでもある程度感心するのに、作る?おそろしや松ぼっくり。びっくりとしか言えない。
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