栃木県内で5店舗を展開する福田屋百貨店が、経営改善のために真岡、栃木の2店舗を閉鎖することを決めたというニュースが入ってきました。私事ですが、親戚の関係で何度か訪れたことのある栃木店、そして何よりも子供の時から親しんできた真岡店がなくなってしまうことはとても寂しいことです。
福田屋百貨店は03年に北関宇都宮上三川IC付近のインターパーク内に進出しましたが、その時の多大な投資が経営を圧迫し、さらには近年の経済不況が追い打ちをかけた格好となり、業績不振に陥っているそうです。
大規模小売店舗としてだけではなく、地域行事への協力や店内での地域に密着したイベントの開催など、地域とともに歩んできた同百貨店。その消失で、両市の中心市街地にぽっかりと穴が空いてしまう恐れがあります。栃木市では、継続へ向けた支援協議を検討するそうですが、まちづくりや中心市街地の再生の観点からも有用な跡地利用策などを講じてほしいと思います。
しかし、自動車大国とちぎでは、多分に洩れず郊外のロードサイドへの大規模店進出が相次ぎ、その煽りで中心市街地が衰退しています。身近な真岡市でもこんなことが起こると、なんだか複雑な感じです。