のんびり起業を目指す日々

好きなことを勉強しながら、のんびりとお惣菜屋さん開業をめざす毎日です。

2.変化

2024-08-12 06:59:00 | 日記
翌朝、高速バス、ナイトライナー号は定刻より15分ほど早く仙台に到着した。

仙台から小高へ向かうには、以前は5時半頃の始発の常磐線に乗ることが多かった。
その日は、1本後の6時半頃の列車で向かうことにして、先に仙台で朝食をとることにした。
その方がスケジュールとしても無理がなく、丁度良い時間に着く。

朝食は駅前の駅ビルBiviに入っている半田屋でとることにした。
数年ぶりの半田屋は、早朝にもかかわらず、以前より陳列されているおかずが増えている様だった。
鯖の塩焼き、菜の花の煮浸し、かぼちゃの煮物、ちくわの天ぷらにガーリック唐揚げを一個。
目移りする中から、次々に好きなおかずを盆に並べていった。
そしてめしの小盛りと丸美屋のたまごふりかけ。
ご飯でも無く、ライスでも無い。
半田屋は「めし」
呼び方が違うだけで、味わいも違って来る様に錯覚してしまう。
実際、柔らかく炊き上げられ、さっぱりと綺麗な風味の「めし」は、米どころ東北の味のようにも感じられた。

食後は、コンビニで埃を吸わないようにする為のマスクや、昼に食べる菓子パンを調達し、駅の改札に向かった。
切符売り場の案内表示を見ると、小高までICカードのスイカで乗れるようになったように見えた。
駅員に確認の上、スイカで電車に乗ることにした。
この辺りの切符のルールが最近の変更で複雑になっていて、小高駅までは仙台近郊区間、桃内駅は大都市近郊区間外、そして浪江駅からはなんと東京近郊区間になってしまう。
この大都市近郊区間内では、運賃の計算方法が多少の違いがあったり、片道101km以上の距離を乗る切符に適用される途中下車可能のルールが適用されないなど、いくつか切符のルールの違いがでてくる。
しかし今の時代、一般にはこの途中下車ルールを利用する利用者はあまりいなのでは無いだろうか。
鉄道での旅に時間がかかっていた時代からの、名残の様なルールだと自分は認識している。
その途中下車ルールよりも、実はスイカなどでの乗車に大きな影響がある。
仙台からは小高までは仙台エリアなのでスイカで乗れるが、桃内以遠にはスイカでは乗ることが出来ない。(桃内駅はスイカは使えない。)
反対に東京から浪江までは首都圏エリアでスイカで乗れるが、これまた桃内以遠には乗れないのである。
ここは注意しなくてはいけなくなった。
ともかく、小高まで乗れることは駅員さんと相互確認も済んだので、東京でする様に改札にかードをかざし、電車に乗り込んだ。

小高駅までは1時間20分ほどの行程。
夜行バスで取りきれなかった睡眠の続きをとる様に、うたた寝しながら車中を過ごした。
相馬駅あたりで目が覚めただろうか。
その後、原ノ町駅で水戸行きに乗り換える。
車内には通学の高校生が増えていた。
以前より自然な姿がそこにある様に感じた。
小高の高校は数年前から再開されていて、仙台から朝の電車で小高へ向かうとき、いつも高校生の通学客と乗り合わせていた。
けれど、若干緊張があるような、遠慮があるような感じがしていた。
もしかしたら、乗っている電車が今回は1番後の電車であり、以前は早朝の電車で雰囲気が違っただけかもしれない。
ただ、車内の雰囲気は東京で通学時間に乗っている時と、変わらない自然さを覚えた。
小高駅では、一緒に降りた高校生たちの流れに遠慮しながら改札へ渡り、駅を出て徒歩でボランティアセンターに向かった。

つづく。





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