◆日本の債務残高、先進国史上で最悪水準 16年にも 日本の公的債務残高が先進国の歴史上、最悪の水準に迫りつつあることが分かった。国際通貨基金(IMF)によると、地方も含む一般政府の債務残高は2009年に名目国内総生産(GDP)の217%に達し、統計で確認できる1875年以降で最悪となった。このまま債務が増え続けると、5年程度で第2次世界大戦直後の英国を抜き、先進国史上、最も悪い状況に陥る可能性がある。 . . . 本文を読む
日経春秋 110211
「空気」とは何か――。「それは教育も議論もデータも、そしておそらく科学的解明も歯がたたない“何か”」なのだと、山本七平は有名な「空気の研究」に書いている。たしかに世間に漂う空気というものは、しばしば分別も理性も超える。 . . . 本文を読む
理念なき政治家集団 権謀術数、民意運べず 民主主義を考える 第3部 さまよう政党(1) 2011年2月8日日経から抜粋
理念なき政党政治の最後はどうなるか。
事実上の二大政党制だった戦前の日本。政友会と民政党は政策論議そっちのけで権力争いを繰り広げた。数合わせの議員引き抜きは日常茶飯事。スキャンダル追及合戦も絶えず、浜口内閣から1940年の大政翼賛会発足までの約11年間で首相は12回も交代した。
昭和史に詳しい麗沢大教授の松本健一(65)は最近、民主党議員と会うたびに警鐘を鳴らす。「政党は汚い、国益を守ってくれない、という失望感が迎合主義(ポピュリズム)を生み、軍部の台頭を招いた。今は当時にそっくりです」(敬称略) . . . 本文を読む
夕焼け 吉野弘いつものことだが電車は満員だった。そしていつものことだが若者と娘が腰をおろしとしよりが立っていた。うつむいていた娘が立ってとしよりに席をゆずった。そそくさととしよりが坐った。礼も言わずにとしよりは次の駅で降りた。娘は坐った。 . . . 本文を読む