三木正夫 好きです須坂! がんばろう!

信州須坂から徒然なるままに様々なことを書き記してまいります。

3月23日(土)午後2時から、岡信孝画伯のミュージアムトーク

2013年03月20日 | Weblog

 岡信孝画伯の特別展「岡信孝 画心展 -美へのいざない-」が、 岡信孝コレクション 須坂クラシック美術館において4月10日(水)までの日程で(開館時間:午前9時から午後5時 開期中無休)開催されています。

3月23日(土)午後2時からは、岡画伯が、作品やコレクションのこと、須坂クラシック美術館との関わりやエピソードなどをお話されるミュージアムトークが開催されます。(ともに、事前申込不要・入館料のみ必要)

 岡画伯は、領土及び歴史に関連して日韓関係が冷え込んでいる状況の昨年10月に、韓国ソウル・ロッテギャラリーで、「韓国・古宮の四季 日本画展-美の源流を求めて」展を開催されました。また、あわせて、ご自身が集めてきた韓国の遺物158点を韓国の東国大学博物館に寄贈されました。
展示会及び遺物の寄贈にあたって韓国では、政財界の要人、報道機関、国民の方に大変好意的に受け取られました。日韓関係は課題がありますが、民間中心の文化交流は大切だと多くの方がおっしゃっていました。

 須坂クラシック美術館での岡画伯の日本画展覧会は初めてです。岡画伯は、81歳を迎えられましたが、「今までの人生は修行であった」とおっしゃっています。岡画伯とお話しされたり、作品をご覧になられた方は、岡画伯のにじみ出るお人柄に魅了されます。ある方には、「絵に押し付けがましさがなく、ほっとする。須坂の町のようだ」という嬉しいお言葉も頂戴しました。
絵やコレクションには、「人の"喜びや悲しみ"という営みから生まれてきた「生命」あるものが美しい」との想いが込められています。岡画伯による言葉とともに、陶磁器、木工芸、大正ガラス、大正時代の着物、韓国民具の展示によるコラボレーションの妙も味わって下さい。
岡画伯は、日本画の展示室をサロンと捉えてほしいともおっしゃっています。須坂クラシック美術館は、明治・大正・昭和の3時代にわたり政・財界から多くの人が訪れた須坂の歴史を秘めたサロンでありました。新しい平成のサロンとして須坂の美術館のあり方、文化の醸成へのヒントにもなりました。
多くの方のご来館、また、ミュージアムトークへのご参加をお願いいたします。

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「画心展」に寄せて

 このたび、須坂クラシック美術館に於いて、私の作品による展覧会をとのご依頼があり、所有する作品の中から、十数点の小品による、展覧会を開催していただくことになりました。
この美術館は、平成7年「蔵の町須坂」のシンボルとして、旧家を残して美術館にしたいとの市の意向により、私のコレクションを寄贈し「蔵と漆喰」から「クラシック」と命名して開館したのでした。
この十数年、コレクションを中心とした多くの展覧会が開催されて来ました。中でも大正時代の着物は、世界に於いて有名になりました。それ故、自分の作品を展示することを、今まで躊躇してまいりました。今回が初めての展覧会になります。
 今年1月に81歳となり、絵もコレクションも私の命であり、美の源流に繋がると思える様になりました。私は芸術の原点は、「喜びと悲しみ」であり、それが造形化され、絵になり陶器となり、能になり、歌になると考えています。今この歳を迎えて、「自然に生まれ出るものを大切にして、制作しようと思っています。
ささやかな展示ではありますが、私の絵とコレクションの「つながり」を感じていただければ、有難いと思っております。どうぞ須坂クラシック美術館を、愛し、楽しんで頂けることを、心からお願い申し上げます。

岡 信孝


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