すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

実りの秋の「もんじゅ」廃炉

2016年09月14日 | 地震・原発

知事選の野党統一候補擁立が混沌とする中で、政府は福井県の高速増殖炉「もんじゅ」を廃炉にする方向で最終調整に入ったというニュースに遅かりしの思いです。再稼働には数千億円の追加費用が必要となり、国民の理解が得られないとの判断で、核燃料サイクル政策の枠組み見直しは必至です。

原子力機構は2012年、「もんじゅ」を廃炉にする場合、原子炉の解体などで30年間で約3千億円の費用がかかるとの試算をまとめており、核燃料の冷却にナトリウムを利用する特殊な原子炉のため、一般の原発の廃炉費用より割高となるそうです。

これに対して敦賀市の渕上市長は「核燃料サイクルに協力してきたこの30年は何だったのか、地元の期待を裏切らないでほしい」と、松野文科相に存続を強く求めたそうですが、市長も様々で改めてその認識に呆れるばかりです。

朝からドンより雲で時どき雨が降る中、午後から外出し用事を済ませてから姫川右岸桜づつみ辺りまで回ってみました。雨飾山も雲の中で、水田の倒伏した稲に手こずったのでしょうか、途中で稲刈りを止めてしまった光景です。

ここから少し離れた消防署の南側の田んぼは、すでに稲刈りが終わってハサに干してありました。こちらは正真正銘の稲穂がいっぱいで、天日干しは出荷をせず何処の農家も自家米のようで、きっと美味しいことでしょう。

写真を撮ってから行きつけの横町のスパーへ寄ると、店頭の「新米入荷」が目に入り“こしひかり”が所狭しと並べてあり、いよいよ実りの秋になり今年も収穫に感謝です。我が家では新米はまだですが、天日干しでなくとも新米は美味しく新潟米はまた格別です。高速増殖炉「もんじゅ」は実ることがなかったけど、核燃料サイクル計画そのものが無謀でもっと早く決断できなかったのかと思いを巡らす終日です。