すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

「新潟日報」と「暮らしの手帖」と

2016年09月18日 | 日々思うこと

このところの新聞報道やニュースに目が離せません。富山市の市議会議員の政務活動費の不正受給といい、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡り、国が沖縄県を訴える訴訟で、福岡高裁那覇支部の国側全面勝訴という判決など呆れることが続きます。

新潟日報では一連の泉田知事出馬撤退を巡り、総力を上げての異常なほどの掲載が続きます。昨日の2面『多面鏡』では報道部県政キャップが、「残念なのは、そうした知事の一方的な主張に乗る形で一部のメディアが、本紙の報道に偏った政治的な意図があったかのような記事を展開していることだ。・・・・・・ましてや原発政策を巡って“泉田降ろし”に加担したなど、何の根拠もない中傷である」とし、「あずかり知らない“陰謀論”などを基に記事を色眼鏡で見られては心外だ。」と言い切っています。

そして本日1面では「共闘の奇策あえなく」という週刊誌的な見出しで、昨日と同じく主観的かつ感情的とも思える記事に驚きました。なぜ今、対立候補の擁立はもう望みがない、県知事選は無投票かのような書き方なのでしょうか、他の新聞社との大きな違いに首を傾げてしまいます。

10月1日(土)で最終回のNHK連続ドラマ『とと姉ちゃん』、スタートから毎週連続して視聴率20%以上をキープしてきましたが、ここへきて「ドラマと事実とはあまりに違う」という批判が噴出しているそうです。ドラマのモデルとなった『暮しの手帖』(暮しの手帖社)からも、『とと姉ちゃん』について声明が出されており、LITERAリテラで取り上げています。

http://lite-ra.com/2016/09/post-2566.html

 

広告宣伝費に頼らないで出版し続けた『暮らしの手帖』、新潟市の立石由美さんから「私は暮しの手帖を36号から持っています。伯母からもらったもので私の宝物です。まだ、ひっぱりだして料理など作っています。・・・・・花森さんはほんとに優れた方と思います。今でも十分活躍する記事ばかりです。」とメールが届きました。

私もずうっと昔からの『暮らしの手帖』を大切にしていたのですが、東京から郷里へ引っ越す30数年前に全部手放してしまいました。でもあの頃の花森安冶さんの「国にも企業にも騙されない、しっかりと見極める人々を増やして行く、それが暮しの手帖の使命だ」という反権力ジャーナリスト魂が新鮮に蘇ります。

ところで広告宣伝費といえば、新潟日報は東京電力からの広告掲載は今年だけで5回で、そのうち2回は全面カラーであることは確かな事実です。悪代官を打ちのめすかのような今回の一連の新潟日報の記事しか読まない県民読者は、かなりの誤解と偏見で今回の知事選を眺めているのではないかと危惧する雨の日曜日です。