スウェーデン帰国以来、我が家にはスウェーデンコーナーなる場所ができた。
つまりスウェーデンで買ってきたグッズをまとめて飾ってあるところ。
その一つに、このスコーネの風景を鋳物で作った壁掛けがある。
以前、紹介した記憶もあるのだけど、偶然、見つけた田舎の鍛冶屋さんでスコーネ(スウェーデン南部の地方)の風景を壁掛けや置物に作っていた。
私の知る限りではスコーネでもわずか2軒だ。
来客が訪れると案内して、スウェーデンのお土産としてすすめていた。
写真のようなスコーネの柳の風景や、木にとまっている鳥や、馬蹄を使った壁飾りなどなど・・・
1000円程度からある。
私も日本に帰る時は一つお土産にしたいと、帰国目前に立ち寄った。田舎なのではるばる行かなくてはならないのですよね。
す、すると、普段は壁にいっぱい懸かっているはずの、お目当ての品が品切れ。製作には急いでも1週間はかかるという。
1週間後は、すでにホテル暮らし、帰国のまさに前日である。
もう、田舎まで車を走らせて取りに来る余裕はない。
絶対絶命!!こんな事ならもっと早く買っておけばよかった。
がっくりしているお得意(だいぶセールスしましたからね)を見て、鍛冶屋のお兄ちゃんが救いの手をさしのべてくれました。
「わかった、ホテルまで届けよう」
ところが、前日、すでに料金を払ってあるので、ホテルフロントに預けて置いてくれるはずの商品がとどかない。
電話をしても連絡もつかない。
絶体絶命、第二弾!!
そして、まさに帰国のその当日朝、鍛冶屋のお兄ちゃんがホテルに駆け込んできた。
「まだ、塗装のコールタールが乾いていないから、気をつけて持っていって」
かくして、飛行機の中でタールの臭いをプンプンさせながら、この壁掛けは日本に到着したのだ。
スコーネ名物のやなぎとニルスで有名な雁の群れ
一番小さいサイズの雁が、間違って二つ目と同じ大きさなのが残念だが、気づいたのはすでに日本だったので仕方がない。
後ろにライトが入り、間接照明になっている。
いいでしょう。いいでしょう。(自慢げな口調で読んでください)
スウェーデンコーナーの中の自慢の一品である。