バルセロナで闘牛を見た。
単純に
スペインだったら闘牛よね・・・・
くらいのノリだった。
闘牛場の周りには、動物愛護団体が入場する人たちに反対する声をあげていた。
そして、初めて見た生の闘牛。
サブの闘牛士たちが何人もかかって牛を剣でいっぱいさして、
弱った?ところにマタドールが登場。
そして、牛に致命傷を負わせて倒す。
言葉がないくらい残酷だった。
動物愛護団体の反対する理由がよくわかった。
でも、ゲームが進むと、マタドールの質があがっていき、華麗に牛を倒す。
そんなことを批評する目になっていた。
たかだか数試合で・・・
それを一番怖いと思った
北欧スウェーデンの生き方、楽しみ方、生活・・・面白くつたえられたらいいな
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Hejsan(こんにちは)!
今月はうるさいほど発行するわよ〜と脅しておきながら、なんとあっという間に1ヶ月以上が経ってしまいました。
ところで、スウェーデン関係ではないのですが、本を出版しました。
8月1日発売ですが、すでにAmazonで予約受付中です。
この本の売上によって、二冊目にスウェーデンの本が出せるかどうか決まります(と、思っている)。
ので、スウェーデン報を応援してくださっている皆様。
ちょっと、こちらの本も買ってくださいませ。
読まなくてもいいけど〜〜
タイトル「自分のやりたいことがわからない人」のための本
自分の人生、自分が主役
(という、まんまのベタなタイトルです)
著者(あたしのことね)「大多喜ぺこ」
8月1日発売(絶賛予約受付中)
よろしくお願いいたします。
ということとは、関係なく今回はスウェーデンの住宅事情です。
では、ごゆっくり。
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スウェーデンの住宅事情
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スウェーデンでは、「国民の家」という言葉がある。1928年に社会民主労働者党の2代目党首ハンソンが出したマニュフェスト。住宅政策が福祉国家樹立の大きな屋台骨であったのだ。
そんな住宅政策によって、住宅公団が大量に家を建てた。スウェーデンモデルと呼ばれる社会福祉の充実で、どこでもいいのなら、住むところがないということはない。
大学出たての若者でも持ち家を買うことができる。
家を借りるのは、先着順でBostadsförmedlingと呼ばれる公営か民間の不動産仲介業者を通して物件探しをする。
ここで扱っているのは、スウェーデンが国策で建てた家で、順番待ちのリストに年間200Kr程度の登録料を払って載せてもらう。
ただし、一度借りてしまえば持ち家と同じように暮らすことができる。
ストックホルムなどの大都市では、10年待ちということもある。
なので、とりあえずBostadsförmedlingに登録しておいて、もう少し現実的な方法で部屋探しをする。
昔は、スーパーの掲示板などの売ります買いますコーナーに貼られていたりしたが、今は、Webサイトを利用するのが一般的。
https://www.blocket.se/
相場を知りたかったらのぞいてみて。
家賃は、ストックホルムで2LDK〜3LDKで8000Kr(10万円ぐらい)
SNSで公募しているのも見かける。
スコーネで一番人気があるのは、大学の街ルンドだろう。毎年新しい学生が入ってくることもあり、卒業した学生が気に入って住み続けることもあり、そもそも、街のサイズが小さいこともあり・・・と、絶望的な住宅難である。
そのため、お隣のスウェーデン第三の都市マルモより、物件が高めだ。
大学寮も、限られた数しかないので、全員がはいれるわけではない。となると、どうするか。
友達のところを泊まり歩く生活になる。
それでも、学生は寮があるだけまだチャンスがある。
一般人でルンド市内しかも中心部に住もうと思ったら、努力と運にかけるしかない。
例えば、ルンド大に合格した学生は、まず学生寮を申し込む。そして同時にルンドの公団住宅にアパートも申し込む。頭文字を取ってLKBと呼ばれる公団(マルモならMKBね)。通常8年待ちと言われている。
すると、大学生活を終えた後、運が良ければあまり待たないで、公団アパートに住めるかもしれないからだ。
卒業してから申し込んだのでは、手遅れ。(こうしてルンドの学生たちは、将来を見る目を養うわけね)
もちろん公団住宅は市場価格より安い。住む栄光を手に入れた人は、なかなかそれを手放そうとしない。例えば短期の海外出張、もしくは、転勤があったとしても、万一、帰ってくる時のためを考えて、その住宅はキープしておきたいと思うのが人情だ。
その留守の間、別の人に「また貸し」をするのである。たとえ、たった3ヶ月でも、1ヶ月でも、家を探している人は山ほどいる。だから、欲張りな人は、賃料を倍にして「また貸し」をすることもある。(こうしてルンドの学生たちは、経済について強くなるわけね)
家具はそっくりそのまま残していって、そこに別の人が住んでいるということも、少しもめずらしくない。
もちろん、一定期間以上長く「また貸し」をするのは違法なのだそうだ。それで、大家も、「また貸し」の契約を長期にしない。だって、希望者は、山ほどいるのだから。
この「また貸し」は、スウェーデン語でandrahandと呼ばれている。英語で言うとsecondhandということですね。
大学の学生寮でさえandrahandが横行している。大学の寮は、大学生だけに開放されているので、本人が卒業と同時に権利は失う。もちろん、「また貸し」は、禁止である。しかし、例えば、短期で留学するとか、ボーイフレンド・ガールフレンドと同居することになったとか、留守になる時権利を放棄してしまうと、戻るところがなくなってしまう可能性が高い。
Andrahandは借り手と貸し手の両方の利害が一致しているので、止むことはない。
このガールフレンド(もしくはボーイフレンド)との同居。スウェーデンでは、日常茶飯事の出来事である。そして、破局も日常茶飯事の出来事である。
そこで、賢明なるスウェーデン人は、同居生活破綻のことを同居し始める時から考えていて、自分の住処をそう簡単に手放したりしないのである。
賃貸アパートも探すのが過酷だが、売り物件も少ない。
同様の理由で、権利だけは持っていてとりあえず貸しておこうと考える人が多いからだ。
で、ルンド中心部の売り物件(めったにでないが)の多くは、一人暮らしの老人が死んでしまったために出回るのである。
なんでも、常時数千人の人が、家を探していて、見つけられる人は1割以下なのだそうだ。
つまり、常時数千人の人が、老人が死ぬのを待っている・・・・・・こわい。
こう言う売り手市場のビジネスでは、当然、価格もぴたりとは、告示されない。例えば70万クローナ以上、などと書かれる。
あとは、欲しい人の間で、セリが始まる。
70万で始まったものが、2割ぐらい上がるのは当たり前のこと。
先日知人が、マルモで家を買った。やはりセリ上がっていって、とうとう最後に負けた。
ところが、後日、不動産屋から電話。
「競り落とした人が、よく物件を見てみたら、改修箇所が多すぎると言うので、気が変わったのですが、いりませんか」
値段は、その人と知人の競り合いの出発点まで下がっていた。
しかし、人が諦めたぐらい破損のひどい家を買うかぁ。ところが、修理改築の好きな知人の彼は、ワクワクしているのだそうだ。
こう言うのを運命の出会いというのだろう。
マルモでは、まだ物件が余っているので、こう言うことも起こり得る。
しかしルンドでは、こうはいかない。
賃貸物件のあまりの少なさに絶望したルンドの知人は、購入作戦に切り替えた。たかを括って参加したら、本気にならざるを得ない修羅場。
何しろ、情報を見て出かけた時には、すでに売れている。予算の金額で物件を探すと、競り上がって、土俵にもあがれない。
さらに、アパートの場合、管理費がくせもの。この管理費の中には、共同の洗濯機などの施設。庭や敷地の掃除。ゴミの処理。水道代。暖房費。などの他に、メンテナンスの積立金がある。資金運用のきちんとしている会社だとこの積立金は少なくてすむ。しかし、経営状態の悪い会社などは、管理費が年々上がっていくこともありうる。
そのため、スウェーデンでアパートを買う時、管理会社の経営状態というのは、要チェック項目。
その金額もバカにならない。通常賃貸で、2LDKクラスだと5000クローナぐらい。ところが、買ってしまった物件の管理費も同じくらい。
それを長い目で考えて計算すると、一戸建ての方が、将来的には安いかも。
さて、件のルンドの知人。朝、昼、晩のネットでの情報チェックは欠かさず、新しい物件が出てくると、即、連絡。全力投球して、本命は逃したものの、第二本命をゲット。
闘い終えた彼女の感想。
「ルンドで家を買うのは、ルンド在住以外の人では、絶対に無理。闘い中、何度泣いたことが・・・・・・」
は〜い、お疲れさんでしたぁ。
さて、前述した公団住宅にまつわるこんな話もある。
ストックホルムでは、公団住宅を入居者が買い取ることができるようになった。しかし、公団アパートはおおむね便利の良いところに立っているし、市場価格より安い。そのため、その売買については、与党も議論を重ねていた。
にもかかわらず与党の女性議員(しかも大臣)が買ってしまった。その値段は、市場価値の約半額。で、大スキャンダルに。そして、とうとう大臣の椅子を降りた。
その話を私に教えてくれたSさんのコメント。
「もともとこの国は、住宅を購入したりしなくてもアパートが安く借りられるように、貧富の差による住居や地区の格差が生じないように、と色々対策を講じてきたけれど、今は、それが機能しなくなってしまったからこういう現象がおきるんでしょうね」
その結果、ストックホルムでは中心部の元公団住宅を手に入れたのは富裕層。郊外は低所得者層という住み分けができてしまったのだそうだ。
でもね、みなさん。スウェーデンの住宅探しで大変なのは、一部の都市だけです。
我が家のように、ちょっと田舎にこもれば、商店街はないので、余計なお買い物はしないし、空気は綺麗だし、星は綺麗だし、道路で鹿は見かけるし、なめくじの生態には強くなるし、長靴が似合うようになるし・・・・・・・・最高です。はい。
これもバルセロナの一枚。
楽しく過ごすはずの休暇が、スリに襲われて、観光バスに乗り損ねてしまいました。
スリっていうか強盗ね。3人組。
警察に行ったら、日本人の被害者がほかにも。
狙われてるわね。
それで、足を伸ばしたモンジュイックの丘。
芸術家なのか、素人なのか、それとも卵なのか。
たくさんの画家がキャンバスをたてていました。
わたしも横で画家の気分を味わいたくなるような丘でした。
バルセロナでなんと言っても印象的だったのは
ガウディ。
有名なのはサクラダファミリア教会。
でも、もっとガウディの世界観がわかるのが、
グエル公園。
異様な世界が広がっています。
説によるとガウディは色彩は苦手だったので、
色彩は他の才能ある人の力だったようですが(名前は忘れた)
計算では出てこないような曲線のうねりは、ガウディの世界でしょう。
見た瞬間に
「ガウディは異次元の空間で絶対にこれを見たことがあるに違いない」
と思いました。
どこかで実物を見たのでなければ、オリジナルのアイディアで
これだけ異様なものを創造できない・・・気がしたのです。
この一枚の画像では、その思いが伝えられないのが残念ですが、
もしバルセロナに行く機会があったら
グエル公園、ぜひ、行ってみてください。
事故で死んだとき、あまりのみすぼらしさに
数日ガウディとは気づかれなかったというエピソードも
現世を超越していて壮絶だと思いました。
その時ガウディはまさにサクラダファミリアを作っていた有名人だったのですよ。
2003年に37歳で亡くなった。バルセロナ動物園の
白いゴリラ、コピート・デ・ニエべ(スノーフレークという意味)。
世界中から愛されていた。
白く生まれたばかりに、人生がきっと大きく変わってしまったのだろうなぁ。
すべてを悟ったような目をして、こちら側を見ていました。
Yちゃんはルンドで知り合ったお友達。
短い滞在生活の間に、
地元の花関係の専門学校に通い
スウェーデン風フラワーアレンジメントを勉強する優れ者!
今では、日本でその技を生かして仕事をしています。
スウェーデンの専門学校は、いろいろな年代の人がいます。
学費の免除など奨学金も充実しているので、
何歳からでもやり直しができるからです。
この画像はYちゃんの職場実習。
マルモの花屋さんで研修中です。
スウェーデン語で花の名前を覚えなくてはならないなんて・・・
それだけでも尊敬!