こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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これでいいのかな?

2013-09-26 22:54:06 | 訪問看護、緩和ケア
どこのサービス事業所でも同じだけれど、人が変わるとその事業所の雰囲気や方向性も変わってしまいますね。
いい意味でも、悪い意味でも、「あれ??今までこんなことはなかったのにな・・。」なんてことがあって、よくよく考えるとトップが変わっていたり、担当者が変わっていたりします。

特に、連携のあり方などは、一番よく感じるところです。

「あ・うん」の呼吸で欲しい情報をお互いがやり取りできていたかと思えば、いくら伝えようとしても、何故かうまく伝わらなかったり、肩すかしをくらったり・・。

時には、すごく険悪な空気になってしまったりすることもあって、その間合いの詰め方に四苦八苦することもあります。


そういえば、電話の対応など、基本的な礼儀の部分でも、ちゃんとしているところと、驚くような対応をされるときがあります。
これは、個々の常識の問題かもしれないけれど、自分の事業所のスタッフが会話している時の話し方は、なんとなく聞こえてくるだろうに・・とか思います。

今日もうちの事務が憤慨していました。

「いつもお世話になっております。○○訪問看護ステーション事務のです。ケアマネの○○さんいらっしゃいますか?」
「いません!」
「え?いらっしゃらないのでしか?」
「いません!」
「もうお帰りになったのですか?」
「そうです!」

憮然とした声でそう言われたそうです。

「いません。」は、在籍していないのか、今たまたま席を外しているのか、もう帰ったのか。
この電話は、急を要するのか、あとでいいいのか。
かけ直せばいいのか、かかってくるのか。

全くわかりませんよね。

こんなのはもう論外ですが、いつもの連携先なのに、毎回毎回折り返しの電話をもらうのに、電話番号を聞かれるのもなんだなぁと思ったりします。

折り返し電話をするために、相手の電話番号を聞くというのは、一般的には常識ですが、同じ案件で何度もやり取りしていたり、まして日常的に連携関係にある相手に、電話番号を毎回聞くなんて、失礼な気がして私にはできません。
聞きなれた相手の事業所名ですし、すぐに一覧から探し出せばいいだけですから。


そんなことでいちいち腹を立ててもしょうがないとは思いますが、なんだかちょっと気持ちが凹んだりするのは私だけでしょうか??


そういえば先日、最近あまり関わりの少なくなった事業所の、よく知らないケアマネさんに、訪問看護のご依頼があったことを連絡しました。
ご家族からのご相談で、近所のクリニックが訪問診療を受けて、そこからの指示書で訪問が決まり、ご家族とも連絡を取って、医療保険での訪問看護で入ることになったのです。

電話をするとまず「え??訪問看護ですか??・・どこから指示書出たんですか?」という意外な言葉。

「あ、○○クリニックからですが・・。」
「え?僕は、そこじゃなくて△△クリニックを紹介したんですけど。」
「奥様が、ご自分で調べてこちらを選ばれたそうですが・・聞いていませんか?」
「あ、でもご家族が選ばれたのならいいんじゃないですか。」
「で、○日に初回訪問で入ります。医療保険での訪問看護になりますので、よろしくお願いします。」
「あ、そうですか。はい。」

そうして、そのケアマネさんからのご連絡は、その後一度もありません。
○○クリニックにも、そのケアマネさんからは、一度も連絡はないそうで、一体連携とかをどう考えているのかなぁ・・と首をかしげるばかりです。

(第一、どういう根拠で在宅の主治医を選んで紹介しているのか、まして受け入れの可否も確認して紹介しているのか、その後の経過も把握できていないのは変ですね)

普通はどこのケアマネさんでも、たとえ医療保険で入るにしても、必ず連携体制でお互い情報を交換しますし、多くの場合は医師や訪問看護の初回訪問に同席されるのが普通です。

そうでなければ、病状や今後の方針などを予測して計画するのは難しいのじゃないかと思うのですが・・。

いいのかな??
これから訪れるであろう、終末期のいろいろな変化を、もう把握しているのかな?
たくさんの不安を抱えている患者さんや奥様に、どうやって向き合っていくのかな??

時々、ありゃりゃと思うことがありますが、まあ色んな人がいるということですね。


今は、新患さんが立て込んで、勤務表とにらめっこの毎日ですが、お仕事いただけることは、ありがたいことなので、一生懸命頑張りたいと思っています。

嫌なことばかりじゃないし、昨日の夕方急遽入った95歳のおじいちゃまに、今日はとっても喜んでもらえて、「家族にも見せない笑顔を見せて、よっぽど気持ちよかったのね。毎日来てほしいって、言い出すんじゃないかしら。」と娘さんに言ってもらえました。
ずっと私の手を握って離さなかったおじいちゃんの顔を見て、嫌なことも吹っ飛びました。





地域のいろいろ

2013-09-19 23:32:32 | 訪問看護、緩和ケア
今日は一日、ばたばたとして過ごしました。
審査会に行って、新患さんの初回訪問に行って、お弁当を取りに行ってから、瀬谷区・西部病院訪問看護連絡会に滑りこみ、合間にみんなでお弁当を食べてから、ケアマネと訪問看護師の交流会まで、なんだかめまぐるしい一日でした。

本年度の瀬谷区訪問看護連絡会は、区の高齢障害課の働きかけもあり、「ALSの支援」をテーマに例年より拡大枠で行うことになっています。
連絡会は、有志の訪問看護ステーション管理者と区の高齢障害課、西部病院ホームケア、ケアマネットから3名、さらに今年は強い味方として、毎回横浜リハビリテーションセンターから3人の出席があります。

ALSに関しては、名前だけはかなり有名になって、時々メディアでも取り上げられます。
ルー・ゲーリック病なんて言われていたこともあるようです。
世界の頭脳ホーキンス先生や、日本では徳田虎雄さんなど、現在もこの病気と闘っています。

神経難病として、不治の病として、絶望的な宣告を受けた人々が、それでもなおその苦難と戦っているわけですが、その支援はといえば、苦難と向き合う人の前では、本当に無力感でいっぱいになります。

医療職ですら、手探りのような支援ですから、病気そのものを知らないケアマネジャーや介護スタッフは、一体どうすればいいのか、何がわからないのかもわからない状態だと思います。


私たちの地域にも10名以上の患者さんがいると言われており、今後高度医療の進む中、在宅に戻られる方はどんどん増えていくのだと思います。
そんなわけで、今年は区の依頼もあり、ALSに焦点が絞られたのです。

そして、プレゼンの順番は、一周回って、とうとう私に回ってきてしまいました。

なので、この連絡会が始まるまでに、毎回スライドの原案を作っていかなくてはならず、あれもこれも中途半端に手をつけている私の首は、どんどんしまっていくわけです。

今回は、その会議の終了後そのままケアマネと看護師との交流会に数メートルだけ移動して、グループでの話し合いが持たれました。

会場を見渡すと、なるほど知らないケアマネさん、やたらたくさんいます。

もちろんいつも見慣れたお顔もたくさんあって、ちょこちょこ情報交換などもしつつ、グループディスカションとなりました。

が、時間的にかなり少なくて、実際発表したグループは3箇所くらいでしたか、ちょっと物足りない感じが残りました。

もうちょっと地域で、関係性について話し合えればいいのにな・・なんてことを考える暇もなく終了しました。

地域の中で、これだけのケアマネさんのなかで、実際組んで仕事をするのは、本のひとにぎりですよね。

いい関係性で、あ・うんの呼吸でタッグを組めるケアマネさんがもっと増えたら嬉しいのだけれど。

より温かい地域になれますように。



在宅皮膚科勉強会

2013-09-17 23:26:17 | 訪問看護、緩和ケア
今年も、神奈川県の皮膚科学会主催の在宅皮膚科勉強会がありました。
去年の勉強会は「疥癬」で、とても面白くてこのブログにも報告させてもらいました。
けれど・・
残念ながら、今年は緊急当番で私は出席できず、参加した4人のスタッフからの伝達講習となりました。

なので、伝達の伝達ということになります。

今回は、褥瘡についての最新の情報を聞かせていただくというとで、かなりワクワクしました。

基本的なことは置いといて、体位交換の時間についての検証結果は興味深いものでした。

褥瘡の予防のための体位交換ですが、ずっと昔から2時間おきと習ってきましたが・・・
なんとこれはかなり昔の、しかも動物実験の結果から導き出されたものだそうで、人間で検証したわけではないのだとか。
で、実際人間様で近年検証した結果、概ね4時間を超えなければ、問題ないことがわかったそうです。

しかも、今では競って褥瘡予防の耐圧分散マットの開発が進んでいます。

もともと、在宅では夜間の体位交換なんて「やらなくていいです。」と言っていた私たち。
やっぱりそれでいいという裏付けが出来たわけですね。

そうです。褥瘡は清潔なおむつと、清潔なリネン類、適切な耐圧分散マットと、確実な保清がなされれば、どんなに寝たきり高齢者でも、ほとんど出来ないのです。
一度出来てしまうと治すのに時間を要しますし、栄養状態にも左右されますから、とにかく作らない!のが一番の治療というわけです。

で、もし出来かけてしまったら何がいいのか。

私たちは、ちょっと赤くなっていたり、薄ーく皮がむけたりすると、アズノールとかアズノールボチとかを塗ったり、骨突起部や表皮剥離にフィルム材を貼ったりしています。

で、今回の先生曰く「ボチがいい。」とのこと。

ボチとは亜鉛華軟膏のことです。

白くてべっとりしていて、一件石膏のように見えますが、これはとてもすぐれもので、在宅でもいろんな使い方をしてきました。

うちの皮膚科往診医は、ステロイド剤の上にボチシートで重ね塗りをする処方を良くしますが、本当によく治ります。

で、今回の先生曰く、「ボチはべっとり分厚く塗る。そして、無理に落とそうとせず、そっと洗い重ね塗りをする。」ということでした。
確かに、ボチは油性なのでとにかく落ちにくので、オリーブオイルとかでそっと拭き取らないと取れません。
でも、これは無理に取らない。

そして、ポイントと思われるのが、おむつ交換の回数を、減らすということです。
尿の回数を、その人ごとにチェックして、可能な限りあいだを開ける。
(もちろん濡れて汚れれば変えるのは原則ですが。)
不要なおむつ交換をしないことで、おむつ交換をする際の連れや摩擦を避けるわけです。

今は、吸収量がよくて皮膚に優しいおむつもたくさんありますから、うちでは夜間のおむつ交換は、便が出ない限り無理に介護者が起きてしなくてもいいですよ(^-^)と言っていましたから、これも嬉しい報告です。

あとはポジショニングですね。
きちんと除圧をする。

モルテンから出ている「セロリ」という除圧クッションが、介護保険の適応になるし、おすすめとのことでした。

また、それでも出来てしまった褥瘡の処置に対して、私たちはモイスキンパットを使用していますが、この先生はモイスキンパットと同様の使い勝手で、もっと安価なものがるよと教えてくれたそうです。

それはスミス・アンド・ネフュー ウンド マネジメントのメロリンという衛生材料です。

先生曰くモイスキンパットよりかなり安くて、効果は同様とのことでしたので、探してみると、アスクルでも扱っているものでした。

構造的には似てはいましたが、写真で見る限りモイスキンパッドよりかなり厚いですね。
この厚さが、仙骨などでは逆に圧迫の原因になりそうで、ちょっと不安です。

中心部はコットンとポリエステルで、高分子吸収体は使っていないようで、その分厚みが出るし安くなるということなのでしょうか。

とにかく、褥瘡は廃液管理が重要で、ドライになりすぎず、ぐちゃぐちゃにもならないように管理することが大事ということです。

ちなみに、ガーゼは論外です。まず使いたくないですね。

で、価格を比べてみましたが、先生が言うほどそんなに大きな価格差は感じられませんでした。
これから、メーカーにも確認するつもりですが、厚さや使いかってを考慮して、それでも安さが勝つようなら、ウチでも取り入れてみたいと思っています。
というわけで、新しい情報はどんどん聞きたいし、取り入入れられるものならば、取り入れていきたいなと思っています。


呆然・・

2013-09-16 22:03:31 | 訪問看護、緩和ケア
ある日の緊急当番、初日から夜間の救急搬送から始まり、日中も救急搬送をし、翌日には夜間にカフティポンプのトラブルで緊急訪問、その翌日も日中の緊急訪問などで、ちょっと嫌な<憑き>を感じていました。

こういう時の週末は、予期しないことが起こるのです。

深夜1時半、緊急電話の賑やかな着信音に、あわてて飛び起きると、携帯からはYさんの息子さんの声がひどく慌てて飛び込んできました。

「今、母がベットから半分落ちていて、吐いていて・・。もうだめだと思うんです。もう、だめだと思うんです!どうしたら・・どうしたらいいか。病院に連絡どうすればいいのか・・。」

「落ち着いてね、私が病院に連絡するからあなたは救急車に電話して!」
「は、はい!わかりました。」

声は緊張と不安でパニック状態になっているのが分かりました。


あとは救急隊に任せるしかありません。


結局、その夜Yさんは、帰らぬ人となりました。

その夜、電話を切ってから私は呆然としていました。
眠気はどこかに行っていしまって、ただ「こんな最後を迎えさせたくはなかった。なんで、こんなことになったんだろうか・・」
そして、誰も頼る人もいない、あの息子さんは、今ひとりでどんな思いでいるのかと・・

どうにも収まらない動悸を、安定剤で押さえ込んで眠りにつきました。

本当に、ぎりぎりの線で頑張っていたのを知っています。
食事の支度から、インシュリンの調整、オムツ交換に通院の介助。

いろんな試練があって、いろんな問題を抱えて、それでも最後まで自分で看取ると言っていた息子さんです。

認知症もどんどん進み、病状もあまり芳しくはなかったけれど、それでも頑張っていた・・

10日ほどまえに、愛犬に逝かれてしまって、とても落ち込んでいた息子さんです。

往診医の話は何度も出ました。
でも、踏み切れなかったのには、きっと経済的なことも理由にあったかもしれません。

でも、もう少しあと押しすれば、せめて検屍などということにはならなかったのではないか・・。

あんなにひとりで頑張っていたのに・・。

担当の看護師に伝えました。
本当によく支えていましたから、その衝撃はかなり大きかったと思います。
随分と落ち込んでいました。

私たちの思いはいつも一緒です。

穏やかに、見送るご家族も納得できる最後を迎えられるようにするということ。

だから、往診医に移行するタイミングや、状況の変化に早く対応できるように、先回りして環境も調整していくのです、

でも、こんなふうに突発的に起こる出来事には、本当に無力です。
呆然としてしまいます。

せめて、残されたご家族の話を聞くことぐらいしかできないのです。

そして、一生懸命介護してきた息子さんが、自分を責めることのないように、それだけは伝えていかなければなりません。


思いゆえに重くなる。

2013-09-04 19:52:49 | 訪問看護、緩和ケア
うちのステーションの気風というか、そういう仲間が集まってしまったというか・・。
みんな自分の受け持ちの患者さんに、本当に真剣に向き合っていきます。

難しい患者さんになればなるほど、皆真剣に悩むのです。

でも、それが時として大きな重さとなって、担当者自身にのしかかっていく事があります。

出口の見えない八方塞がりの受け持ち患者さんを、なんとかできない焦り。
どんなに自分が頑張っても、当の患者さんやご家族にわかってもらえない焦り。
一緒に支援する仲間との些細な言葉のやり取りで、思わず傷ついてしまう悲しみ。
それらすべてを、自分が抱えてしまうことの恐さと重さ。
そして、それを分かってもらえない孤独感。

ゴメンネ。
うまく声をかけてあげられなくて。
ちゃんとフォローしきれていないね。

時々噴出する、そんな苦しみを抱えたスタッフを、支えきれていない自分に私もまた焦りを感じてしまうのです。

でも、私は信じています。

絶対に、乗り越えられる。

もちろん、一緒に足並みを揃えて、一緒に考えていくから。
絶対に、ひとりで悩まないで。
できれば、声に出して私に伝えて欲しいけど、思わず流してしまう涙。
一人にしないように、支えていきたいと思っているから。

でも、でも、もしこの辛い状況を乗り越えて、最後までこの患者さんを見送ることができたら、きっとものすごく成長するのだろうと思います。

一緒に頑張るから、乗り越えて一回り懐の深い訪問看護師になって欲しい。
ていうか、きっとなれると信じているから。


「苦しんでいる人を支えるのは苦しい。誰かを支えようとする人こそ、一番支えを必要としています。」

これは、連携先のクリニックの院長のキャッチフレーズです。
昔、いのちの授業で講演をした先生に、講演を聞いた学生が感想文に書いた言葉だそうです。

本当にそう思います。

だからみんなで支えあわなければいけないのです。

みんなで分かり合って、みんなで支えあって、乗り越えていこうね。

どうか、曇り空に綺麗な晴れ間が見えますように。




プロの仕事だね!

2013-09-02 22:04:50 | 訪問看護、緩和ケア
毎日、心身ともにくたくたで、PCを開ける気力もない日が続いていましたが、今日はすごく嬉しい話を聞いて、ちょっと元気が出たし、久々に伝えたい!と思いました。

何気なくうちのヘルパーさんとケアマネの会話が聞こえてきました。

ヘルパーA「○×さん、最近お肌ピカピカになりましたよねー。やっぱりあれですね。お風呂。」
ケアマネ「そうそう、すごいよねー。16%から57%だものね。みんな頑張った!やっぱお風呂だよねー。」

「???なんのこと?誰のこと??」

改めて説明を聞いてものすごく嬉しくなりました。

実は、○×さんは介護拒否がとてもひどい方です。
その日のご機嫌しだいで、布団をかぶって返事もしません。
認知症はかなり進んでいて、感情失禁も激しく、かなり攻撃的な方です。
特に入浴拒否は激しくて、ヘルパーさんの声掛けにも、10回に1回か2回しか入ってもらえない状況が数年続いていました。

そのため、夏場は汗疹も悪化して、痒くて痒くて皮膚をバリバリとかきむしる状況でした。

そんななか、改善案を検討したそうです。

まず、時間は絶対に変動させないということです。
そして、訪問したヘルパーは「ご機嫌ノート」を必ずつけることとしました。
これは、認知症のご利用者様の訪問中の様子と、声掛けの内容などを書きながら、経時的な変化も簡単なグラフ化するものです。

ヘルパーさんが、入った時の様子、声かけ、その反応を大まかに記入します。

いつ、どのような状況で、どのようなアプローチをした時に、○×さんが入浴してくれるかを、そこから読み取ります。

すると、声掛けのタイミングと回数がとても重要だということがはっきりしました。

感情の激しい方で、ひどく拒否をされるとヘルパーさんもそれ以上おすすめできずに、ほかの活動に置き換えてしまいがちです。

でも、短期記憶がかなり短く、感情の変化も多いので、会話の中で頃合を見て再度おすすめすると、すんなりと入ってくれることが明確化されました。

活動に入っているヘルパーによって、その声掛けの回数やタイミング、上手に誘導する流れが違うことから、全員で声かけを増やし誘導方法を検討した結果、2回に一回以上の確率で入浴することができたのです。
その結果が、皮膚トラブルのないピカピカのお肌というわけです。

当然、声掛けが上手になれば、関係性も向上するわけですから、この歴然とした結果を聞いて、本当に嬉しくなりました。

こういうことって、言うは易しですが、実際活動するスタッフに徹底してもらうって、すごく大変なことだと思うのです。

プロとして、認知症を理解し、検証してアセスメントする。

今の介護職に、最も欠けているものではないかと思います。

ちなみに、このご機嫌ノートの活用は、うちのケアマネからの提案です。
でも、当のヘルパーさんの意識が低ければそれは実行にいたらなかったでしょう。

サービス責任者の統制力と、スタッフの意識改革のなせる技と、わたし的にはとても評価できるお仕事と思いました。

できれば、これをきちんとまとめ、症例報告をして欲しいとも思いましたし、うちのヘルパーをみんなにつかってもらいたいと強く思いました。


在宅の仕事は、まだまだグレーゾーンが多くて、無資格者だけでも成り立ってしまう場所があることはこの前も書きました。
しかし、こういう専門的な検証ができて、統計的なアセスメントができ、その結果を成果に結び付けられるということが、介護職の専門家だと思うのです。

今、在宅医療はかなり進歩してきています。
その進歩について行くために、訪問看護師も日々勉強をしなければなりません。
しかし、在宅はあくまでの生活の場ですから、きちんとした知識を持った介護職の育成が早急に望まれるのです。
そこがスキルアップしなければ、医療だけでは在宅を支えることはできません。

うちのヘルパーさん、ブラボーです。
そう拍手を送ると、すごく嬉しそうに「頑張ります!」笑顔で答えてくれました。
やっぱ。プロだねェ。

介護の現場

2013-08-24 23:06:19 | 訪問看護、緩和ケア
介護の現場といっても、施設系だったり在宅系だったり、在宅でも訪問だったり通所だったりいろいろです。

そんな中、介護の現場は日々変化しているようです。

今まで、ヘルパー2級とか1級とか言っていたものが、これからは「介護職員初任者研修受講者」に変わりました。
今までのヘルパー2級がそれと同等のものとして扱われ、さらに実務者研修を受けて介護福祉士の受験資格が得られるようです。

これからは、ますます専門性が問われる時代です。
介護といっても、医療の高度化についていかなくてはなりませんし、プロとしての視点で介護を実践していくことが求められます。

ちょっと前までは、隣のおばちゃん的なヘルパーさんが目立ちましたが、今は誇りを持って介護職についている方が増えてきたことは嬉しいことです。

そうは言っても、まだまだ介護職のスキルや知識の差は激しく、主婦の延長でできていた訪問ヘルパーにも、プロ意識にかける人が多いのは否めません。
出来る人とできない人の格差が大きいことが、最大の問題点なのではないでしょうか。

ところで、ホームヘルパーは全員ヘルパー2級以上(介護職員初任者研修終了者)ですが、グループホームの職員やデイサービスの職員は、無資格者でもいいことをつい最近知りました。

管理者も資格は問わないようで、サービス管理責任者がケアマネということのようです。
デイサービスも資格をとwないということなのですが、一体これはなんででしょう??

一生懸命研修やらなんやらで介護力を上げる努力をする一方で、現場は無資格者でもOKというのは、もう本当にびっくりしました。

昨日までウェイトレスだった人も、コンビニ店員だった人も、そこに就職したらいきなり認知老人や病気を抱えた老人のお世話をするわけですよね。

これはもう驚き以外の何者でもなく、スタッフ全員が無資格者のこともあるようなので、一体この国の基準は何なんだろうかと首をかしげるばかりです。

求人などの内容を見ていたら、仕事をしながら基礎を学んで、それから資格を摂ればいい・・なんてことが書いてあったりしましたが、逆じゃないかと思うのです。
きちんとした基礎を学ばないで、そこのやり方が基礎だと思ったら、大きな間違いが生じますよね。

うーん、これじゃあまだまだ介護職の地位向上は難しいですね。

現在の有資格者は、もっと自分たちの足元を固めなくてはダメだと思うし、誇りある介護を提供できるようなシステムを、自分たちで声を上げていかないと、一向に報酬も上がらないし、地位も認めてもらえないと思うのです。

看護師は、同じく長く低い位置にいましたが、現在では准看護師を廃止し、政界にも進出してさらなる地位の確立を目指しています。

介護の現場で、ちゃんとしたプロの介護職が主導権を握って、学んだことを生かしていけるような時代を作っていってほしいなと思います。


認知症の周辺症状もわからず、老人にたいする尊厳もないような人が、認知老人を相手に、世話の焼ける幼児に接するような対応をしているのを見たり聞いたりします。

清潔と不滅の基本的な操作もわからないで、しわくちゃのシーツの上で、言われるままに褥瘡のガーゼ交換をしているところもあるようです。

今、ひとつの街にいくつものグループホームがあります。

でも、そのトップに立つ人の考えかた次第で、その内容は天と地ほども違うのがグループホームのようです。

最近は訪問看護ステーションも乱立していて、内容の伴わないところもあるということなのですが、ダメなところは淘汰されるような社会であって欲しいですね。



ケアマネの仕事、どこまでやるの?

2013-08-21 20:17:04 | 訪問看護、緩和ケア
すっかり介護保険が定着して、病院などにもケアマネの存在が、良くも悪くも周知されてきたような気がします。

老人が入退院するにあたっては、病院側も「ケアマネさんはどの誰?」と確認を取るようになりましたし、病院連携室でも、あちこちのケアマネさんの特徴をなんとなく把握していたり、連携の場には必須の職種という理解が出来上がりました。

そんな大活躍のケアマネさんですが、実はお仕事の内容がすごくグレーな部分があったりします。

介護保険そのものが、あちこち穴だらけで、実際の現場の問題点から目をそらしている部分があるなかで、その中心にいるケアマネさんのお仕事が、その「ざる」からこぼれた部分に翻弄されていることを、お上の方々は知っているのでしょうか・・。

独居高齢者に、老老介護、認認介護はもちろん、家族が精神疾患だったり人格障害者だったりで、生活の支援がご家族に望めないケースが山のようにあります。
しかも、経済的な困窮などの背景があると、思うようには介護保険に乗れないことがたくさんあるわけです。

ずっと思っていた事の中に、受診の同行があります。

原則、定期の通院の同行は、ご家族がされるべきです。
ご本人の病状を伝え、それに対する説明を聞き、提示された治療方法を選択したり、同意したりして、これからの療養に反映しなければならないからです。

でも、遠方だったり、近親者がいなかったりしたときは、介護保険サービスに則って、通院支援を受けるわけです。
この通院支援も、誰でもついてくれるわけではなくて、一定の条件が必要になるのですが・・。
そのなかで、患者さんの状況把握と情報交換を行い、プランに反映するために、受診に同行することは、ケアマネの業務としては問題ありません。
でも、足がないから、誰もいないからといって毎回ケアマネが一緒に通院するというのは違うのです。
実際には、マイカーで受診に連れて行っているケアマネさんだっているのですが、これは断固ケアマネがやるべきことではないと思います。

特に、ご家族がいるのに、忙しいとか面倒くさいという理由で見て見ぬふりをされている場合は、ますます介護からご家族を遠ざけてしまうとこに繋がるからです。


ただ、急に病状が悪化して緊急受診や救急搬送などの時には、一番生活を把握しているケアマネが同行するしかない場合があります。

病院も「誰か、状況の分かる人が付いてきてください!」とかいうので、とりあえず同行して状況を伝えると、「検査が終わるまでいてください。」と、延々と待たされたりすることがあります。
その間、家族に何度も連絡を取り、半日過ぎてやっと解放されることもあるのです。

ケアマネの利用料はご利用者さんからは徴収しません。
一律の給付を介護保険から受けるだけです。
ケアマネは数十名の利用者を持っていますから、そうしているあいだにも、次々に連絡の電話が入ってきますし、サービスの立会や、利用表の配布などに駆け回ります。
早く帰らなければ・・と思いながら、なかなか来ないご家族を待たなくてはなりません。


独居で病気を持ち、寄る辺のないさみしさの中で、療養生活全般のコーディネートをしてくれるケアマネは、本当に頼りになるし、時として身内のように錯覚することもあると思います。
でも、家族の代わりはできないのです。
そのラインはとてもグレーで、「こんなに頼っているのだから、やってあげたい。」思いと、「それはケアマネとしてやってはいけない。」思いの狭間で大きく揺れ動いてしまうのです。

身寄りがなく、生活が成り立たなくなりそうであれば、後見人制度なども視野にい入れ、考えていかなくてはなりません。

ただ、ケアマネそれぞれが、意識的に動くことが必要だし、ただ何でも屋にならないような支援方法を、考えていかなくてはならないのだと思います。

地域でも、考えていかないと。そんな風に思っています。

老人の臍ヘルニア

2013-08-15 22:46:42 | 訪問看護、緩和ケア
先日、訪問から帰ったスタッフが、相談に来ました。
「○○さん、今日突然お腹が膨らんでしまったんです。もともとお腹はぼわんとしているのですが、お臍を中心に固くぼっこり突出していて、痛みを訴えています。
お臍の部分は広がって、うっすらと紫色になっています。今までないものが、はっきりと触知できます。」とのこと。
「臍ヘルニアかもしれないね。嵌頓しちゃうと大変だから、すぐ受診させないとね。」
「そう思って、受診を勧めたんですが、かかりつけの先生じゃないと、どうしても嫌って言うんです・・。でも、その先生お盆休みで今日はいらっしゃらなくて。けあまねさんにも伝えましたが、ご本人は痛みも軽くなったから、明日まで様子を見させて欲しいって・・。」

うーん、困りました。

この方は、ご高齢であるうえ独居なので、お一人で受診させるのも心配です。

しかも、かかりつけの開業医さんをとても信頼していて、その先生でなければ緊張してしまって、かえって具合が悪くなるから、様子を見させてくれと懇願されたとか・・。

とりあえず、一旦戻り報告をしに来たのです。

そう、この年代の皆様は、とても頑固なのです。
嫌と言ったら絶対嫌。

でも、このまま放っておくわけにはいきません。

午後もう一度様子を見に行った担当ナースから電話が入りました。

「やっぱりまずいです。さっきよりお腹全体が膨隆してきています。お粥を二口食べたそうですが、それ以上は食べれないとのことです。お腹の音は弱いですし、ガスも見られません。金属音はありません。見に来てもらいますか?」とのこと。

すぐに私も訪問しました。

笑顔で可愛い小柄なおばあちゃまですが、上腹部だけが妊婦さんみたいにポンと張っています。
お臍を中心に直径15センチくらいに固く飛び出した腸があり、おへその色もかなり悪い状態でした。
痛みはそれほどひどくなく、「明日まで待てるのだけれど・・」と言っています。

「○○さん、これは待たない方がいいですよ。夜中にお腹がすごく痛くなったら、お一人だから大変です。これは、すぐに外科の先生見せて、お腹の中にしまってもらわないと。病院に行ってもらっていいですか?」

こんな時に管理者という役職名が功を奏します。
「偉い人がわざわざ来てくれたんだから、きっとそうなのね。分かりました、病院に行きます。」と言ってくれました。

別に偉くもなんでもないのですが、スタッフの「うちの大ボスです。」と紹介するものだから、すっかり恐縮されてしまいました。

でもおかげで、了解していただきました。

こちらで指示書を頂いている病院に連絡し、状況を説明して救急外来の受け入れを要請できました。
その間に、スタッフがケアマネに連絡し、ご家族が来るまで受診に付き添ってくれる手はずが整っていました。

30分後には、○○さんは急外を受診することが出来ました。

翌日、結果を聞いたところやはり「臍ヘルニア」でした。

「とっても危なかったね。このままだったら腸がねじれて緊急手術だったよ。早く受診してくれてよかった。」と先生に言われたとか。

炎症反応がなかったので、とりあえずは徒手的に還納してもらったそうですが、やはり手術が必要になる可能性が大きいようでした。


実は、こういう話はよくあることで、受診を渋る患者さんをなんとか受診させるための、あの手この手がなかなか大変なのです。

今回のように、結果「受診してよかった。」時ばかりじゃなくて、「何しに来たの?」なんて言われちゃうことだってあるので、動くのが億劫な患者さんを、万が一を想定して受診まで手はずを整えながら、うまく誘導しないと、あとあと不信感を残すことになってしまいますから。

そうして、普段からお体をよく観察していた結果が、こんなふうに異常を察知できるということなのです。

こんなふうに訪問看護は、異常を早期発見して早期に医療機関につなげる役割があることを、もっとみんなにしってもらいたいと思っています。

八月は大忙し

2013-08-08 21:56:10 | 訪問看護、緩和ケア
毎年、8月はスタッフがかわりばんこに休暇を取るので、ただでさえごちゃごちゃするのですが、今年は7月後半から急激に患者さんが増えて、かなりアップアップになってきています。

その原因の一つが、ご夫婦での訪問看護です。

当初どちらかの訪問予定が、なんだかんだで、その配偶者も一緒に訪問することになってしまうのです。

なので、二人の新患さんがいきなり4人になってしまったのです。
しかも、まもなく3組目のご夫婦の訪問も控えていて、その合間にも新患さんが数人増え、初回待ちの方も数人いらっしゃいます。

これはかなりきつい状況・・。

でも、こういう流れを断ってしまうと、今度はぷっつり切れてしまうので、とにかく担当スタッフが決まるまでは、私が頑張るしかありません。

かわりばんこに、ほかのスタッフも頑張ってくれています。

ステーション乱立で、依頼がこずに困っているステーションもある中、贅沢な悩みですね。

真夏の盛りで、体調を壊す患者さんも少なくありません。

その最初のご夫婦は、契約した3日後には、妻が転倒し肋骨骨折なんてアクシデントもあり、実際入ってみると内服状況もぐちゃぐちゃと、導入時点でやることも山積みでした。

初回契約からびっくりな背景を知り、そこからケアマネと共にしばらく翻弄されることもしばしばです。

特にキーパーソンのいらっしゃらない場合や、遠方にいらっしゃる場合は、環境調整から服薬管理、病状観察にケアなど、情報収集と軌道修正にかなりのエネルギーを費やすこととなるのです。

そんなわけで、暑い中頑張って訪問をしてくれるスタッフのために、時間を縫ってそうめんのつゆを作りました。

ステーションの夏の恒例「ナスとしめじの温かいつゆ」をつけて食べる薬味たっぷりの特性そうめんです。

昼の直前に、事務の二人が小豆島のそうめんをたっぷりゆでてくれました。
薬味はみょうがとおくらです。

三々五々戻ってくる、スタッフの喜ぶ顔が一番です。


毎日、いろんなことで腹を立てたり笑ったりしながら、みんなでそうめんを食べました。

そんな中、ブログネタは山ほど転がっているのに、相変わらず家に帰るといつの間にかうたた寝していたりして、あまり進歩がありません。

さて、あすも飛び入りの新患さんがあります。

暑さにめげずに頑張りましょう。


さすがだね。お父さんは。

2013-07-30 22:03:58 | 訪問看護、緩和ケア
このところ衰弱が激しくて、危篤状態が続いていたYさん。

担当のナースが訪問するとすでに意識もなく、下顎呼吸が始まっていたそうです。

ここ数日、妻は入院をさせるか入所をさせるかで大きく揺れていました。

苦しそうな夫を見ているのが、とても辛かったのです。

支えてくれる家族はなく、たったひとりで危うい呼吸の夫を、どんな思いで看ていたのでしょうか。

「こんなに良くしてもらっているのに、入院させたいなんて、申し訳なくて言えないですよね。でも、こんなに辛そうなのに、何もできないで見てるのが辛いんです。」担当ナースにそう打ち明けてくれました。

家で看取ることが絶対良いわけじゃない。
我慢しないで、入院先を探しましょうね。

そんな話をした矢先、すでに命の火は消える寸前になっていました。

退院した日に「やっとここまで戻って来れたな。」そう言った夫の言葉を思いだし、残り少ない時間をやはり家で過ごさせたいと、妻は言いました。
「また、気持ちが変わってしまうかもしれないけれど、今はここで見送りたいと思います。」と。
「だれでも、気持ちが揺れて当たり前です。いつでも話は聞きます。出来るだけのお手伝いをします。だから我慢しないで、なんでも言ってくださいね。」

そしてこの日、Yさんは担当ナースの訪問を待っていたかのように、訪問時間の中でその生涯を閉じたのです。

妻は、「こんなにあっけないななんて・・」そう言いながらも、取り乱すこともなく、担当ナースと死出の身支度を整えました。

訪問から帰って、Yさんの死を知った私は、そのままYさんにお別れをしに行きました。

髪を洗って綺麗に整え、藍色のアンサンブルの着物を着たYさんは、うっすらと笑みを浮かべて、とても穏やかな表情で眠っていました。


「頑張ったね、お父さん。ちゃーんと逝きどきを考えてくれたのね。奥さんひとりじゃない時に、これ以上奥さんが疲れすぎないうちに、一番いい時間を選んで逝くなんて、やっぱり、奥さんのこと、大事に思ってたのね。さすが、かっこいいねお父さん。」

妻は「あの時、どこにもやらなくて良かった。どこかに入院させてたら、わたしきっとすごく後悔してたと思うの。本当にここで見送れて良かった。」何度もそう言っていました。


いいご夫婦です。
頑固おやじの見本みたいなYさんの、それでいていたずらっ子のような満面の笑顔を、私たちはわすれません。
そして、Yさんに寄り添って、いつでもYさんの心配ばかりしていた、頑張り屋の奥さんも。

もう1人の担当ナースが、やはり訪問後にお別れに向かいました。

やがて、ステーションに戻った彼女はぐちゃのぐちゃの顔で、泣きながら帰ってきました。
うちに就職してかれこれ一年近く立ちましたが、今でも担当の患者さんとのお別れは、彼女にとっては身内同然とても苦しいものなのです。

人の死に慣れる必要はないよ。
その感受性が、優しさとなって患者さんへの支援につながっているのだから。
お別れに泣いたからって、プロとしてやれることはちゃんとやっているのだから。
一緒に泣いてくれる人がそばにいるのも、嬉しいものです。

寂しくなるけど、私たちの大好きだったYさんが、これからはずっと上の方から、愛する奥さんを見守ってくれることを信じてお別れです。
いってらっしゃい。

在宅の視点

2013-07-27 14:08:01 | 訪問看護、緩和ケア
先日退院されたYさん。

頑固一徹うん十年で、そのYさんにぴったり寄り添う健気な奥さんが、みんな大好きです。

頑固だけど、時折見せる無垢な赤ちゃんのようなYさんの笑顔にも、担当ナースはメロメロでした。

そんな愛すべきYさんですが、このところ具合が悪く、入退院を繰り返していました。

それでもやっと退院したYさんですが、退院当日に担当ナースが翌日の訪問時間を伝えるために電話をしたところ、退院直後から再び具合が悪いと聞きました。
退院前にゼロゼロし始めて、吸引して帰宅したものの、かなり苦しそうとのことで、吸引器を持って緊急訪問しました。
確かに痰がらみがあるし、左の背中の音が聞こえません。

熱も38度近くあり、SPO2は80%をきっています。

今さっき退院して、また逆戻り??

でも、奥さんは不安でいっぱいです。
吸引をしようとすると、本人はチューブをかんでしまい、「やめてくれ。もういい。」と拒否します。

とにかく体位交換をしながら、スクイージングをし、とろみの水分を少しずつ飲ませていると、痰が少しずつ動いてきました。
やがて喉元まで上がってくると、吸引を待たずゴクンと飲み込んでしまいます。

それでもなんでも、痰が上がってくるのはいいことで、何度かゴックンしていたら、SPO2も少しづつ上がってきました。

ずっと寝たきりで沈下していた痰が、退院のために体を動かしたことで、急に移動してどこかの気管支を塞いでしまったのかもしれません。

また病院?!
でも・・両手首にくっきり残った青いあざとカサブタを見ると、再入院の気持ちが萎えます。
一応病院に連絡をすると、「ええ?朝は99%取れていました。」とのこと。

とはいえ、場合によっては、逆戻りも出来ることを確認して、次に在宅の医師に連絡しました。

急遽酸素を導入し、翌日担当ナースが訪問すると「お腹がいたい。」と言っています。
胆石による炎症が再燃したのなら、再入院になってしまいます。

でも、今回の痛みの原因は違っていました。
座薬を入れようとおむつ開くと、硬い便が少し出ており、しかも肛門が便で押し広げられていました。

可愛そうですが、摘便をすると、なんと両手いっぱいの粘土質の便が詰まっていたことがわかりました。
退院前日に最終排便の記録がサマリにありました。
便が出たあとは、Yさんはスヤスヤと寝息を立てて眠ってたそうです。

病院から退院後にこういうことはよくあることです。

病院では、少しでも出ていたら「排便あり」になるようです。
体力のない、腹圧のかけられない患者さんが、どれほど排便に問題を抱えているか、あまり関心を持ってもらえないのです。
量が少なかったら、直腸内の残便をちゃんと見て欲しいのですが、こういうことが本当に多いのです。

患者さんのご家族は、そのベンの量を見ていつもショックを受けてしまいます。

病気を治してくれるのは嬉しいけれど、なんでこんなになるまでほっとかれるのか・・と、憤慨する方もいます。

摘便がいいとは思いませんし、できれば自然排便がベストなのはよくわかっています。
でも、ちょっと観察して頂ければ、こんなことにはならないはず。

今回の退院にかんしては、ほかにもちょっと感じることがありました。

たとえば、退院前カンファレンス。
訪問看護ステーションが入っていて、サマリも出していますが、一切こちらには連絡なし。
ケアマネさんも「明日、退院前カンファに行きますから、退院が決まったら連絡します。」と電話で話すので、「え?ちょっと待ってください。退院前のカンファがあるなら、私も行きます。ただでさえ連携を取れない病院なので、いいチャンスです。私も出席します。」と伝えました。
当日は、散々待たされた挙句、担当ではない病棟師長が「忙しいのでちょっとだけ」参加してくれました。
ケースワーカーは、あくまでもケアマネさんに視線を合わせて、ほんの20分ほどでカンファは終了しました。
そして、退院時Yさんが預かってきた書類は、「○○ケアマネジャー様」宛の「看護サマリ」でした。

なんなのかな?このサマリは・・。
ケアマネ宛のサマリだとしたら、訪問看護あてのサマリはないのかな?
どういうわけか、訪問リハあてのサマリは別にあるし・・。

全国津々浦々にある大きな病院なのだけれど、いつも連携がとりにくくて、困難事例の時なんかは、区役所の担当係長が電話しても連携できなかった病院です。

救急車は断らないし、ありがたいのだけれど、地域連携ができない不思議な病院。

それでもケアマネとはやっとカンファの話が出るようになったんだ・・と感心してたのだけれど。

看護サマリの問題は、ずいぶん昔からあって、看護サマリはあくまでも看護師間のものであることは、繰り返し言われていることなのだけれど、なんで病院が理解していないのか、私には理解できないです。

そんなこんなで、全く視点の違う病院との連携にかかわる攻防は、これからも続くことになりそうです。

危機一髪「母さん助けてサギ」

2013-07-19 23:41:43 | 訪問看護、緩和ケア
最近の詐欺は、銀行振込をさせるオレオレ詐欺はもう古くて、直接お金を取りに来る「母さん助けてサギ」が横行しているのだとか。

先日半休で家に帰ると、うちのおばあちゃんが「○○君(うちの息子)からさっき電話があって、友達にお金かしてくれって言うんだよ。すごく困っていて、今あるだけのお金でいいから貸してくれって。だからないって言ったんだよ。お母さんに言いなさい、って。」というのです。

よくよく話を聞くと、朝一度オレ君から電話が有り、その時おばあちゃんは「○○(うちの息子)かい?」と名前を出して確認したのだとか。
もちろん、敵は孫の名前をゲットしたので、「そうそう、俺○○」と言いますよね。
そこで、しばし雑談の中おばあちゃんは「お母さんは一時には帰るって言ってたよ。」と情報提供しちゃいました。
すると、昼前にまた電話がかかってきてこういったそうです。
「友人が福島の復興を兼ねたアルバイトで、浄化槽を余分に仕入れすぎて、今日中の支払いに困っているから、明日必ず返すから、わるいけど今あるだけお金を貸して欲しい。」と言ったとか。

おばあちゃんは、それもなんだかよく理解できなかったようで、「なんかよくわからなけど、お金なんか持ってるわけないでしょう?お母さんに言いなさいよ。」と強く言ったそうです。
それでもいろいろ言ってくるので「もしかして、それ詐欺っていうやつじゃあないの?」と聞くと「違う、違う。」と否定。
結局、「あとでお母さんが帰ってきたら、また電話しなさい!」というと、それきり電話は無くなったといいます。

これだけ言うと、おばあちゃんは完全に詐欺を見抜いたかのようですが、私には「○○から今電話があったのよ。全くなんでお母さんに言わないのかしら・・」というのです。
え??
「おばあちゃん、まさか本当に○○だと思った?たぶん、○○はそんなことでお金貸すようなやつじゃないし、ましておばあちゃんには絶対言わないから、完全に詐欺だよ。」といいその場で息子に電話をしました。
もちろん息子は大学に行っていて「何のこと??俺?ありえない!」と一蹴。

とにかく事なきを得ました。

翌週、Oさんの訪問から帰ってきたナースさん。
今日訪問中、Oさんにサギの電話がかかってきたのよ!と報告がありました。

やはり、午前中に小細工の電話があったそうです。
「俺、今日品川駅で財布やカード一切入ったカバンをなくしちゃったんだ。駅に届出を出しているから、あとでもし見つかったら品川駅から電話が来るから聞いといて。もう全財産入っているんだよ。今日は仕事で使う大事な書類も入ってるんだ。。ほんとに困っちゃったよ。」と。

ちなみに、「携帯電話もそこに入っていて、電話に出れないから、こっちから30分おきに連絡入れるよ。」とも言ったそうです。

Oさんは、びっくりして息子が大変なことになったと思っていたら、その5分後に「品川駅の遺失物預かり所ですが、息子さんの紛失したバックが見つかりました。印鑑と証明書を持って取りに来てください。」と電話が入り、Oさんはもう大喜びだったそうです。

その間にナースが訪問し、足浴しながらその経緯を教えてくれたんだそうです。
「えー??なんだか怪しいな・・?」と思っていると、息子さんを名乗る男からまた電話が入りました。
「おまえ、よかったね。お母さんお仏壇にお願いしていたら、品川駅から電話があったよ、見つかったって!」と大喜びで話していましたが、そのうち「え?お金?とりあえずすぐに必要なの?いいよ。いくらでもあるよ。いくらいるんだい?」という話になっていったとか。
これは完全に怪しい。怪しすぎる。
するとOさんが電話口で「え?!100万?!お母さん家にそんな置いとくわけ無いでしょう!そんなにないわよ!・・あなたちょっと、ここの住所言えるの?」
Oさんもさすがにおかしいと思ったようで聞き返しています。
すると相手は住所を復唱し始めたのです。
しかし・・、あいてはお馬鹿でした。
「せやく・・みつ・・みつさかい・・」と言ったのです。
自分の実家の住所の読みがな間違えるバカはいません。三ツ境はみつきょうです。
じっとやり取りを聞いていたが、「私が代わる。」と合図して受話器を受け取り「もしもし」といったとたん、電話はガチャン!ときられたそうです。

いやー、危ない、危ない。

ほとんど信用していたOさんですが、金額の多さで怪しんで住所で違う!と気づいたのですが、この金額が欲を書かずに数万から数10万単位なら、もしかしたら出してしまったかもしれませんね。

どちらも、すぐ近くにお金を取りに来る役の人間がいたはずです。
これが今の手口なんですね。

まず、伏線をはって、先に最もらしい電話を入れておく。
そして本番は振込ではない取立て。
一人の時間を狙って来るので、多少のリサーチはしているのでしょうか。

でも、こんなに信じちゃうお年寄りを間近に見ると、みんな騙されるんですね。
おかしいと思う気持ちと、困っているならなんとかしなくちゃ・・という気持ちのどちらが勝つのか、相手がぼろを出さなければ持って行かれちゃうわけです。

訪問中の強引なセールスにも時々遭遇しますが、できれば周囲が早く気づいて、阻止できればいいですね。

うちのじいちゃん、ばあちゃんのところには、これまでにも数回怪しい電話が来ていますので、きっとその手のリストに載ってしまっているんでしょうね。

とにかく普段から、お互いの確認方法をちゃんと決めておくことをおすすめします。

自分たちしかわからない質問をするのはかなり有効だと思いおます。

ああいう輩に、長年コツコツ貯めたお金を持っていかれないように、普段から繰り返し家族間で話会う機会を作っておくと、いざというとき役に立ちますよ。

「心理臨床実習」スクーリング!

2013-07-17 21:42:44 | 大学の事
先週末の3連休は、大学のスクーリングでした。

「ストレスマネージメント」を含めての3日間でしたが、個性的なクラスメートとともに、なかなか面白い授業でした。

授業のほとんどは、構成的グループ・エンカウンターと呼ばれる<いくつかのエクササイズを組み合わせたプログラムに沿って進められるグループワーク>です。

内容は、自己開示ゲームから始まり、傾聴トレーニング、カウンセリングトレーニングを行います。

相談者と面接者に別れたり、それぞれの影を演じたりと、皆で交互に対話をしていきます。
相手の声のリズムやトーン、間の置き方などにあわせ、反復やうなずきなどによって、話を引き出し会話することによって、相談者のカタルシス(心の浄化)を起し、心的変化をもたらすよう働きかけるのです。

これを、延々と相手を変えテーマを変え行っていくので、かなり疲れます。
相手の話を要約する練習もあり、かなり集中力も必要です。

その中で、ちょこちょこと面白い話を聞きました。

例えば「過去は未来がつくる。こうなりたと願う未来から想起されるのが過去。単なる心理的捏造である。」とか。
確かに、人はいいように思い出を作り替えたり、こうだったに違いない!的なあやふやな記憶って多いな・・と思います。

そして「援助者は、自分の器以上の援助はできない。」というのも印象的でした。

自分を知ることから始めなければ、自分の器はわからない。
自分をdriveしているものはなんだろう?
自分を肯定するワーク。などなど

気づくアプローチとしての人間性心理学。
なかなか興味深い内容でした。
そして、一番面白かったのがビデオ。

このビデオは、心理学ではかなり有名なものだったようで、ネットで調べるとかなりの情報量でした。
それはグロリアと3人のセラピスト」というビデオで、完全日本語訳のもので、購入しようとすると3部作で21万円もするというレアなものだそうです。
心の悩みを抱えるグロリアという一人の30代のアメリカ人女性に対して

「来談者中心療法」のロジャーズ
「ゲシュタルト療法」のパールズ
「論理療法」のエリス

というそれぞれ異なるアプローチをするカウンセリングの創始者たちがそれぞれの手法で面接をしていくビデオです。

今回は、ロジャースとのカウンセリングを二日目に見て、かなりのインパクトで大騒ぎになり、3日目にバールズのカウンセリングを見せてもらったのです。

カール・ロジャーズというのは、「来談者中心療法」で有名な人ですから、ビデオとは言え本物は出てきてびっくりです。
このグロリアという女性が、なんともインパクトのある女性で、ソフトな語り口で話を聞き出すロジャースに対して、自分の赤裸々な性についての相談をしていきます。
それを娘に告白すべきかから始まって、最後は自分と父親との心理的な葛藤までを話すのです。
傾聴を中心とした30分の面接のなかで、自分が今なすべきことは何かを、自分で気づかせるような内容でした。
翌日、ゲシュタルト療法のフレデリック・バールズがグロリアと面談しているところを見たのですが、これはもう「喧嘩売ってるのか?」みたいな対話の中で、話が進んでいき、ロジャースとは全く違う面談になっていました。

で、何が言いたいかといえば、このグロリアというバツイチの女性が、なんでそんな自分の内面とかをビデオの前で晒し出して、3人もの面接者との記録をこんな世界的に公開しているのかということです。
確かに、美人系でちょっと高慢ちきな感じも見せつつ、自分の性的な部分まで赤裸々に語っているわけで、堂々と時にタバコをふかしながらの彼女はかなりみんなの話題になりました。

実は、このビデオが公開になったあと、アメリカでもかなり物議を醸したそうで、このためグロリアとその娘は孫の代まで「あることないこと」を言われ続け、精神的なダメージをおったとして、裁判まで起こしていたそうです。

そんなわけで、アメリカではとっくにこのビデオは放送禁止になっているそうです。
最終的に、自殺説のあるなか、実際には病死をしたグロリアですが、実はビデオで撮られていることを知らなかったとか・・。

昔の心理学は、実験も随分ひどいことをしているので、このくらいは屁の河童なんでしょうね。

あ、そういえばこんな話も聞きました。
「うつ病には、バナナとヨーグルトがいいという学者がいるよ。」

ネット検索すると、なるほど山ほどヒットしました。

バナナに含まれるトリプトファンが、ビタミンB6とくっつくことでセロトニンが生成されるそうです。
(このセロトニンが不足すると、わけもなくイライラしたり、イヤーな不安感や悲しい感じに襲われたりするのです。)
ほかにも乳製品や大豆製品、肉類何かにも多く含まれるそうです。
簡単に、手を加えなくても美味しくいただけるバナナを、乳酸菌たっぷりのヨーグルトにい入れ、腸内環境を改善しながらセロトニンをどんどん生成することで、うつを改善するということらしいです。

これでとても改善したといううつ病の患者さんが、たくさん記事を書いているので、あながち嘘じゃないのかもしれません。

ちなみに、我が家は毎朝バナナ&アサイー&ヨーグルでスムージーを作って家族全員で飲んでいます。
娘は、学校まで持って行って飲んでるし・・。
アサイースムージーはコストコで8個入って898円とリーズナブルなので、毎朝の心と体の健康飲料として、アサイーバナナヨーグルトは、これからも続けよう!と心に決めた私です。










喀痰吸引指導者研修に行ってきました。

2013-07-08 22:33:53 | 訪問看護、緩和ケア
先週末に、各たん吸引の指導者研修に行ってきました。

これは何かというと、ヘルパーさんや介護福祉士さんの、各たん吸引研修の指導者となるための研修です。

対象は、施設看護師、在宅では訪問看護師です。

だからといって、指導者が全部指導してOKを出すというわけではありません。
27年度までの介護士は、指定の研修施設で50時間の座学の講習と、シュミレーション研修を終えたあとの、現場での実技研修の指導をできるようになる、ということです。

とりあえず午前中は講習を受けて、午後から指導DVDを見て、そのあとはグループごとにロールプレイで指導者、受講者、読み上げ係に分かれて、お互いの指導方法を検証するというものでした。

     

この中で、すごく気になったことがひとつ。

以前、このブログで何度か吸引の方法について触れたことがあります。

吸引時は、吸引チューブの根元を折って、痰のあるところでぱっとチューブを開放する従来の方法は、粘膜に急に引圧がかかるのでしない方向になったと書きました。

ところが、今回の吸引指導では口腔と鼻腔吸引は根元を折って行い、気切部の吸引は半分だけ開く??というものでした。

あとで、指導員に質問すると「そうなんでよ。今回の指導要綱も、最初はそのように指導するよう言われていたのですが、最終的に逆の方法にするということになったのです。」とのこと。

理由は、粘膜にくっつくから・・とのこと。
???いや、粘膜に急激に圧がかかるのは、根元を折ったほうだと思うのだけれど・・と、ほかの受講者とも話していたのですが、「厚生労働省が決めたので、その方法でしてください!」とのことでした。
じゃあ、気切の吸引の半分おるっていうのは??
「粘膜の吸引じゃないから。」だそうで、じゃあ半分開ける意味がわかりませんでした。


何しろ、指導内容はコロコロ変わるのだそうで、現場も悩ましいことです。

そして、もうひとつ「なんでよ!」と思ったのは、胃瘻の酢水充填のことです。
この酢水を充填せず、お湯で通して空気を充填するということになったそうなのです。
(というか酢水は、酢水は保留中??)

最近、横浜市大病院で起こった医療ミスに端を発しています。
それは、経管チューブの詰まりに対して、看護師がお湯で薄めた濃度約25%の酢酸18ミリリットルを注入し、それが原因で小腸が壊死し、多臓器不全で50代女性が亡くなったという
事件でした。

でも・・、どう考えても在宅でも老人施設でも「高濃度酢酸」なんて置いていないし、特に在宅では食酢をさらに薄め10%の食酢の注入をしているだけなのです。

この酢水、在宅では大活躍していて、ちゃんと充填して綺麗に管理しているのと、しないのとでは、チューブ内の汚れが全然違うんですよね。

そんなことでいちいち使えなくなるのなら、例えばお湯で充填ということで、熱湯入れちゃうことだってあるかもしれませんよね。

まあ、リスクは回避しないといけないでしょうがないのでしょうか・・。

胃瘻といえば、ボタン式の胃ろうは、認定を受けても直接ボタン式の慰労には注入してはいけないそうで、介護福祉師やヘルパーは、ボタン式のものの場合、接続チューブをつけてそこから注入するのだそうです。
たった20センチほどの延長チューブをつければOK、ボタンに触っていけない・・というのも、なんだかなぁ・・と思いました。

まあ、これからもきっとちょこちょこと変わっていくのでしょうね。

ただ、在宅でヘルパーさんが胃瘻の注入ができると、随分と需要は増えるのじゃないかとは思います。

まずは、大手のヘルパー事業所が手あげするのでしょうね。

ということで、久々のブログ更新です。
誤字脱字、お許し下さい。