こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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なあるほど。

2012-08-28 22:28:17 | 日々のあれこれ
日々の暮らしの中で、「なあるほど!」と思うことはよくあります。

一昨日の日曜日、息子を追い出して、隣のアパートで友人たちと昼食会を開きました。
9月に、手術をする友人を仲間内で励ますというのが最初の目的でしたが、脱サラでリフレクソロジーを始めた、友人の夫の出張サービスも受けようということになり、鍋を食べながら変わりばんこにリフレを受けるというお楽しみ会になりました。

メンバーは、手術をひかえた友人、ベテラン助産師とその夫、学童の指導員、そして私の5人です。

明太子スープのしゃぶしゃぶという、シンプルでおいしい鍋など、たらふく食べながらずいぶん面白い話を聞きました。

助産師をやっている友人の話で、「なるほど!」と思った話がありました。

彼女の働く病院は、かなり大きな病院ですが、妊婦さんに対しては、初期から面談を行いながら、出産に向けてイメージを作り上げ、指導していくそうです。

そのなかで、最初のころに妊婦さんに「お産のイメージはどんなものですか?」と聞くのだそうです。
多くの場合、「すごく痛いんですよね。」「障子の桟がゆがむくらい痛い?」「鼻からボールが出るみたい?」などなど、お産の現実的な苦痛を上げることが多いそうです。
ちなみに、うちのステーションの妊婦ちゃんに聞いたら、やはり痛みを連想していました。

で、助産師たちは、こういう返事を聞くと面談時間も短めに、スムーズに妊産婦指導を行っていくそうです。

でも、最近「お産、神秘的~」「生命の奇跡ですよねー」みたいな返事が増えてきたのだそうです。


こういうお返事の妊婦さんは、助産婦さんたちのチェックリストに入るそうです。
そして、面談の時間を増やしていくのだそうです。

こういう返事をした妊婦さん、あとあと妊娠・出産・育児でいろいろ大変なことになるリスクが高いのだといいます。

確かに、奇跡だろうし神秘だろうけど、聞いているのは「お産」なわけで、それを自分の直面する現実として答えられないのも、やはり不安です。

「なるほどね。」「うん、わかる気がする。」みな、妙に納得してしまいました。

現実感のない夢見る乙女が、現実に向き合えないまま出産、育児に直面するとどうなるか・・

なんとなく想像できちゃいますね。

出産も育児も、半端じゃやなくしんどいものです。
その大変さの中にこそ、得られる幸せや喜びがあるわけで、現実はそこを必ず避けては通れないのです。

これは、社会の中でも同じなのだと思います。

楽しいゴールだけを夢見て、その前後を考えられなければ、問題に直面した時に「こんなはずじゃなかった・」ということになりますし、厳しい状況を美化してしまうことで、現実に向き合えなくなることもありますよね。

そんな話をしながら「なるほどねー」がたくさんあった一日でした。

話は変わりますが、今日患者さんからあるスタッフが、手編みのコースターをいただいてきました。



これ、レース編みのコースターですが、なんとレジ袋でできているのです。

スーパーのレジ袋を、5㎜程に裂いて鉤針編みで作っていくのだそうですが、とても可愛くできています。

この方法で、帽子やバックなんかも作っているとのことで、これも「なるほどー」って感じでした。

「これでスパ用のバックとか作ったらいいよねぇー!!」とわいわい。

でも、この患者さんの娘さんは「家じゅうのレジ袋がなくなって困る!」とこぼしていたそうです。

ステーションにあるレジ袋を、プレゼントすることとなりました。(^^)/


今週もいろいろなことがありますが、明日からも「なるほどー」に出会えますように。
どんななるほどがあるかなー。