こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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残された時間で。

2013-04-08 20:13:53 | 訪問看護、緩和ケア
たくさんの患者さんとの、出会いと別れ。

長い付き合いの患者さんも、短い付き合いの患者さんも関係なく、残された時間が良いものであればと願っています。

だから、お見送りのあと担当の看護師から、最後の時間のやり取りや出来事を聞くと、いつも感動したり切なく思ったりと、心を揺さぶられることが多くあります。

ずっと会いたかった人との再会や、大切な家族との最後の旅行とか、最後に言えた感謝の言葉とか・・
スタッフみんなで「会えてよかったね。」「楽しめてよかったね。」「伝えられてよかったね」そんな振り返りをしています。

3日前に、奥様のたっての希望だった1泊の温泉旅行に行くことができたAさんが、午後になってからお昼寝の途中でそっと逝ってしまいました。
それは、誰もがびっくりするほど、穏やかで静かな旅立ちでした。


そのAさんが最後の温泉旅行で、貸切で奥さんと二人だけでお風呂に入ることができたのだと聴きました。

その時、Aさんはポツリと「これが最後だな。」と言ったのだそうです。

本当は、Aさんの一番行きたかったところは自分の畑だったのです。
家庭菜園で山ほど野菜を作っては、あちこちに配るのが何よりの楽しみで、せめて見るだけでもと願っていたので、私たちとしては畑に連れて行ってあげたいと思いました。
でも、奥様は一緒に温泉に行きたかったのです。
お友達もみんなで企画した旅行なので、そちらが最優先ということでした。
結果、とても楽しまれ、長年連れ添った奥様にも、お別れの言葉が言えたのだとしたら、それはとても良い時間だったのでしょうね。

Aさんは、温泉宿のお風呂で、何を思い、何を見ていたのでしょうね。


話は変わりますが、訪問途中の大和の境にある川を見ていたら、道路にかなり近いところまで、水があった跡を見ました。
氾濫しなくてよかったです。
土曜日に、いつものうららの散歩道である和泉川は、こんな小川がずっと続いていました。
  
                             

橋の下もこんなに余裕がありました。


でも日曜日は、今まで川辺だったところも水浸し。
              
橋のギリギリまで水があるところも・・

こんな増水後なのに、少年達が川で水遊びをしていたのにはびっくりでしたが・・


子供たちはその後無事に陸に上がっていました・・。危ないな〜。(^_^;)