一年が 終わりかけています。
この一年、なんと早かったのだろうと また 感じています。歳を重ねるほど一年は早く感じると言いますが その通りだと思います。
社会は 大変疲弊して来ました。不況のどん底です。経済的にゆとりが無くて 心をゆたかに・・・、と願うのは所詮無理な事かもしれません。
お坊さんの 存在意義が益々問われてくる時代になるような気がします。葬儀や法要で単にお経を読むだけではなく、人々に寄り添い 「いかに生き、いかに死ぬか」を共に模索する姿勢がより求められてくるような気がします。
秋にも書きましたが、ご主人が亡くなっても 全く葬儀をしなくて火葬だけして お骨を海に散骨してしまう 奥様がいれば、
ペットの犬が死んだからと お寺に電話があり 読経し 位牌に法名を書き 火葬場までお坊さんの同行を求める人がいる、時代です。
価値観の多様化という言葉では済ましきれない現象が 現実となっているのです。
仏教で云う「生・老・病・死」・・・すなわち 「いのちの事」「生きると云う事」「人生」「家族」「病気」「どう老いて、どう死ぬか」・・・皆様と一緒に真剣に考えてみたいと思います。