能登尚彦 weblog

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ユビキタス無線工学 第5回

2008年05月10日 16時03分27秒 | ユビキタス無線工学
第5回の授業は

スミスチャートとは何かという話、現在では実際にグラフ用紙を用いて回路のインピーダンス整合の設計をするときに用いることはありませんが、とても便利なチャートであり今でもネットワークアナライザなどの測定器にはスミスチャート上でインピーダンス整合を行うように表示される機器もあるということで、丁寧にスミスチャートの意味を説明されました。

次にSパラメータ、これはトランジスタのデータシートをもとにSパラメータの意味を説明されましたが、これの意味するところはトランジスタそのものだけではなく回路基板の入出力にもあてはめて考えることができるということです。

また、オイラーの公式に関して図から式を理解するということを説明されました。

授業の内容から少し飛び出した話としては、今 日本のモノヅクリの業界の状況というものは製造することについても開発をすることについても韓国や中国に置いていかれてしまっている状況で、このままでいくと大変であるという危機感が高まっていて、例えば携帯電話のベンダーの中では今までは新製品を開発するプロジェクトを行ったら、次の製品開発を行う場合は新しくプロジェクトチームを興して0からスタートするというようなことやっていた、というようなことをやめて、今までに開発した資産を活用したり企業間で回路や部品、ソフトウェアすべてをプラットフォーム化して開発を行って国際間の競争に打ち勝っていこうというような動きが起きているそうです。
(少し意味合いが違いますが、電子回路をジェネリック医薬品に置き換えて考えると多少わかるでしょうか)