EVD流行中、その元の原因のひとつ、ブッシュミートが禁じられました。
しかしながら、エボラフリーとなったリベリアで、またぞろ市場にコウモリや野ねずみがずらりと並び、人々が「そんなの関係ねぇ!(失礼w)」的コメントを発しています。
- エボラはリベリアにはもうないんだ。俺たちだってブッシュミート許されたっていいだろ! 先祖代々、なんの問題もなく食べてきたんだ。 いまモンロビアの市場ではこんなセリフが繰り返し聞かれる。
- 市場にはサル・アライグマ・コウモリ・野ネズミ・アンテロープほかいろいろな動物がずらり並んでいる。
- 道端で”獲れたて”の動物をつるして、空腹の旅人に売る・・・という光景もひましに増えている。
- 2014年7月にリベリア政府はブッシュミート禁止令をだし、違反者は訴追され禁固刑に処されるとし、実際、当分のあいだは実効性があった。しかしいまや、顧客も売り手も、ますます確信をもってこれを破るようになってきた。
- ある57歳の売り手は、当局の手入れで”商品”を没収された。「なんで私たちだけがつらい目にあわされるんだ。エボラはもうないのに」と反省の色なし。
伝統的食文化の難しさがあります。たとえば日本人が「今後一切、(鯨のようななまやさしいものではなく)マグロとウナギは一切食ってはいけません」と宣告されたようなものです。いや、日本人なら、”カニかま”を考案したごとく、たちまち代用品を開発するような気もいたしますが、そのような技術もありません。流行中に、「ブッシュミートを彼らから取りあげるなら、その代わりとなる蛋白供給源を与えなければならない」論を聞きましたが、そのようなこともおそらくは実施はされておらず、まあ当然の帰結なのでしょう。今後の開発援助のなかで、あらたな蛋白供給源の開発ということは必要で、少しづつ伝統的食文化を軌道修正図ってゆくほかありません。大豆からつくった人工コウモリ肉、こんにゃくからつくった人工サルの脳etc、日本の技術が生きる局面かも。
ソースはirinnews
http://www.irinnews.org/report/101671/bush-meat-trade-roaring-again-despite-ebola-ban
Bush meat trade roaring again despite Ebola ban
By Prince Collins