越後の大工刃物販売日記

大工刃物産地の新潟から日々感じた一言。
最近は食べ物ブログに変更しつつある?

「高級砥石を売ります」とネット詐欺

2009-02-27 20:25:59 | 業界雑感

(上の写真は記事とは関係ありません。)



ネットニュースを見ていたら気になる記事があった。

「高級砥石を売ります」と携帯電話オークションサイトにうその内容を掲載して、銀行口座に代金を振り込んだ相手に、商品を送らずに現金をだまし取ったとのこと。

時価6~10万円相当の天然砥石の中古品で7,500円をだまし取ったらしいが、ちょっと引っかかった。

ちなみに上の砥石は10万円でも買えません。



普通の商品は、使って中古になると価格は大幅に安くなりますが、天然砥石にはそれは適応されません。

と、言うのも天然砥石は、同じ砥石でも刃物や砥ぐ人の砥ぎ方(腕?)で評価が変わるからで、

砥いでみたらダメだと返品になったものを、他の人に使わせたら「これはいい!」と買っていただけるなんていうのは実際によくあることなのです。

だから、中古の砥石だからといって価格が10分の1というのはかなり不自然なこと。

おいしい(おかしな?)話にはご注意を!

(使ってダメだと返品になったものを砥石屋さんに返して、使った面をきれいに直し再び新品で売ることは普通のことです。

 砥石として良くないものでも、面が変わってよくなることもある。)

★ ★ ★

ここからは当社の宣伝の話。


このように販売がむずかしい天然砥石ですが、当社でもネットで販売しております。

天然砥石は、同じ品名、価格でも色、形、そして硬さも違うので、本来は写真に番号を付けて希望の番号の商品を選んで買うという形式になりますが、当社ではある程度同レベルの砥石が大量に入荷できたので、こちらにまかせてもらい、見た目で良さそうな砥石を送り、使って気に入らなかったら交換するという方法をとりました。

その代わり、納得いくまで交換するとしたのですが、砥石自身が良かったおかげで交換率は数%でほとんどが一度で納品できました。

  その砥石がこれらです。



色は違いますが、形がこれだけ揃っているのはかなり珍しいことです。

平成14年4月から約7年間で約200丁以上、35,000円のこの砥石をネットで販売してきました。

ご購入されたお客さまからはよかったメールをたくさんいただいております。

★ ★ ★

明日28日・29日には新潟県上越市の上越観光物産センターで当社取引先の三條屋金物店さまの展示会が開催されます。

当社も参加いたしますが、そこでこの砥石も展示します。

詳細はこちらの「展示会情報」で。

★ ★ ★

上越までは遠くて行けないけれど、この天然砥石に興味がある方は、こちらの「砥石」からどうぞ。


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