越後の大工刃物販売日記

大工刃物産地の新潟から日々感じた一言。
最近は食べ物ブログに変更しつつある?

(ブログ優先情報)碓氷健吾氏の鉋を大量発掘!(更新アップ)

2016-02-20 19:11:45 | 碓氷健吾氏
【 本日2本目 】






越後の鉋鍛冶の碓氷健吾氏が亡くなられたのが平成24年3月26日でもうすぐ4年になります。

今でも人気があって「碓氷さんの鉋はありませんか?」と時々聞かれますが、
さすがに販売できる鉋は残っていなくてお断りしております。

ところが先日懇意にしている大工さんから
「碓氷さんの鉋を買い取ってもらえないか」との電話がありました。

この大工さんは碓氷さんの新作鉋がでればほとんどすぐに買っていただいていたので
「どうしたのですか?」とお聞きしたら事情があって泣く泣く手放すとのこと。

全て新品未使用で信頼のおける大工さんだったのでお力にならせていただくことにしました。

新品未使用ではありますが、さすがに古いものでは10年以上前のものなので
桐箱に汚れが目立つものもあります。

桐箱に保存されていた鉋本体は状態はすごくいいのですが、多少サビがあります。

価格設定は最低希望買取価格をお聞きして決めましたが、
大工さんからの買取なのでそれなりの価格になります。

ただ、入手困難ということでのプレミアム価格ではありません。


「健明」「晩悠」「風雅」「雪の華」「無限乃夢」は予約が入ってすでにお買い上げいただきました。

・晩年夫婦鉋 千寿翁・萬寿翁 寸八 二丁セット

・無限乃愛 寸八

・知音 寸八 (一般に販売されませんでしたが、炭素鋼の鉋です。)

以上ですが、気になる方はお早めにお問い合わせください。


どれも1丁(1セット)限定ですのでなくなり次第終了いたしますのでご了承ください。


販売サイト「越後の大工刃物・大工道具」ではあとで紹介しますが、
ブログ(FB)で優先的にご紹介します。

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「導突鉋」のミニ情報

2016-02-20 17:46:21 | ミニ情報


「平らな刃で木口の際を削っても刃がけんかしない鉋」

確かこんな感じで注文されましたが、最初は訳がわかりませんでした。

その後いろいろと調べてみたらこの導突鉋(平際鉋とも言います)だとわかりました。

西の方面で主に使われていた鉋のようで、もともと頼まれた人も名古屋の人でした。

新潟ではあまり馴染みはない鉋でしたが、兵庫県三木では時々売れている小鉋のようでした。

構造上裏金はなく一枚刃で、木口を削るなら必要もないですし、
左右を使えば逆目でも大丈夫ですね。

普通の際鉋と違って平鉋なので研ぎも簡単だという長所もあります。

写真では写っていませんが、当然刃は耳が落としてありません。

そして、普通の際鉋なら右を使う木口の際の場合、この導突鉋では左を
使うので刃が鈍角に当たり「けんか」しないです。

(文章で表現しにくくてすみません。)

それでも際鉋より一般的ではないのはなぜでしょう?
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