上海に住んでいた当時、上海の街の様子や、中国各地の旅行記を「上海城市新聞」と名づけ、メールで配信していました。帰国後も配信を続けていて、最新号は2011年12月1日付けのVol.19 『武漢・信陽旅遊』です。
これまで配信した「上海城市新聞」を漸次、ブログにアップしていきます。第3回目は2005年5月10日発行の『上海の室内スキー場』です。
尚、全記事をA4サイズの、PDFファイルで作成しています。ご希望の方は、メッセージにてご連絡下さい。メール添付にてお送りいたします。
又、写真をクリックすると拡大画像が表示されます。
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上海城市新聞 Vol.3 『上海の室内スキー場』 2005年5月10日
SHANGHAI CITY NEWS Vol.3 “Indoor Skiing in Shanghai” 2005/5/10
=中国語で城市はCity,新聞はNewsの意味(日本語の新聞は英語では報紙と書きます=
=従って城市新聞はCITY NEWSの意味です=
こちら中国のゴールデンウィーク(2005年5月1日~7日)も終了しました。5月1日、4日には反日デモの噂も有りましたが、幸い何事も有りませんでした。ただ、昨年(2004年)のゴールデンウィークにはあちらこちらで目にした日本人観光客はほとんど見かけませんでした。
上海への観光旅行をキャンセルした人が多かったのでしょうか?それとも日本人観光客は自粛して街中では大声で日本語を話していなかったので、目立たなかったのでしょうか?
さて今回は、上海の室内スキー場のお話です。
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【室内スキー場】
日本の室内スキー場「ザウス」が入場者減で閉鎖されたと言うのに、ウィンタースポーツを楽しむ人が日本より少ない中国に室内スキー場が有ると聞いて初めは半信半疑でしたが、この目で確かめて来ました。
スキー場には「銀七星室内滑雪場」と言うロマンチックな名前が付いています。場所は上海市内の地下鉄1号線終点の「●(クサカンムリに辛)庄駅」から車で約10分の距離に有ります。
周囲には高い建物がないため、「銀七星室内滑雪場」は遠くからでもすぐにわかります。敷地面積は100,800平方メートルでザウスとほぼ同じ大きさだそうです。滑走場の長さは380メートル有るそうですが、実感としてはそれよりも短い気がしました。
【受付で身長・体重を自己申告します】
【更衣室で「素敵な」ウェアに着替えました】
建物の1階に有るホテルのフロントの様なカウンターでチケットを購入し、カードに性別、身長、体重を記入します。2階に上がり、カウンターでカードに記載された性別、身長、体重を基にウェアを借り、ロッカーに行き着替えます。ウエアは着るのに勇気がいる様な「綺麗さ」とデザインでした。又、手袋には穴が開いていて指先が凍えてしまいました。
先ほどのカードを持って1階に降りて、靴、板の順番で借ります。初心者が多い為か、係員が靴を履くのを手伝ってくれます。靴を履いて少し先へ進んだ所から入場時間のカウントが始まります。入場料金は週末の2時間で158元(約2000円)です。時給10元の人が多い上海でこの料金はかなり高額と言えます。
ストックを借りると、その先がスキー場です。初心者がほとんどのこのスキー場では、入ってすぐのところに板の履き方と歩き方を教える指導員がいます。雪質は雪と言うより氷に近かったです。
肝心のゲレンデですが、3段階の斜度になっています。初心者用の1番下はターンをするのが難しいくらいに角度の無いスロープです。ここを初心者は直滑降ですべって行きます。
【初心者とスノーボーダー】
このスロープを動く歩道と言うか工場のベルトコンベアーの様な物に乗って登ります。これが又スピードが遅く、高速道路で渋滞にはまったかの様にイライラしてしまいます。
2番目と3番目のスロープではほとんどスキーで滑る人は無く、数人がスノーボードで滑っているだけでした。ほとんど人の居ない最上部から滑り降りるのは気持ちが良いのですが、「あっ」と言う間に滑り下りてしまいました。
まあそこそこ楽しかったのですが、上海で知り合ったスウェーデン人に「銀七星室内滑雪場」に行った話をしたところ、「面白く無いので二度と行かない。来年のシーズンには上海から北海道へ滑りに行く」との事でした。
ここでお得な情報です。「銀七星室内滑雪場」の週末の2時間158元の料金が、同社のウェブサイト上に有るクーポンを印刷して持参すると150元に割引になります。又、地下鉄の最寄り駅から30分に1本無料送迎バスが出ています。
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【室内スケート場はどこ?】
上海でスキーは体験出来たのですが、スケートはまだ体験していません。スケート場は中国語で「溜氷場」と書きます。先日「溜氷場」「卓球場」と書いた看板を昼間に見つけ、建物の中に入って見ましたが、スケート場はディスコに、卓球台はビリヤード台に変わっていました。
今度はこの元スケート場のディスコを訪れてみようと思っています。
*料金の情報、人民元の円換算レートは2005年5月現在のものです。
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上海城市新聞=発行人 隊長
この記事から6年以上が経ちました。「銀七室内滑雪場」は今でもあるのでしょうか?
当時は中国から北海道にスキーに行けたのは、一部の外国人だけでしたが、今では多くの中国人が北海道を訪れています。
次回の「上海城市新聞」は2005年6月24日発行の『ベンツのタクシー』です。お楽しみに!
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2015/8/10 追記) 書棚を整理していたら、。「銀七室内滑雪場」の入場券と料金表が出てきました。
入場券を見ると、「本公司提供的滑雪服均已清洗消毒(当社の提供するスキーウエアは、全て清潔に洗い消毒しています)」と書かれています。実際には、汚れて穴が開いていたけれど(苦笑