隊長が好きな「相撲」を紹介するシリーズの第149番(回)は、『外国出身親方』をお送りします。
10年近く前になりますが、『外国人力士はなぜ日本語がうまいのか』 で、外国人力士の日本語の堪能さについて、記事にしました。
今では、外国人力士だけでなく、「外国出身親方」もかなり増えてきました。外国出身親方と書いたのは、外国人力士が親方になる条件として、親方株と日本国籍の取得が必須だからです。
但し横綱経験者は、日本国籍が有れば、親方株を取得していなくても、最大期限五年間 現役名で年寄として認められています。
現在、その制度を利用して、元横綱・照ノ富士が「照ノ富士親方」 を襲名、伊勢ヶ濱部屋付きの親方として、後進の指導に当たっています。
外国出身親方の第1号は、ハワイ出身の元関脇・高見山で、1984年夏場所で引退後、年寄「東関(あずまぜき)」を襲名して1986年に部屋を創設。横綱・曙、小結・高見盛らを育てて、2009年6月に相撲協会を定年退職しています。
第2号が、2003年11月場所後に引退した元横綱・武蔵丸。現在は「武蔵川部屋」の部屋持ち親方として、活躍しています。最近では、第74代横綱・豊昇龍 の “土俵入り” の指導をしたことが、話題になりました。
第3号は、2014年3月場所で引退したブルガリア出身の元大関・琴欧洲。2017年4月に、「鳴戸(なると)親方」として鳴戸部屋を創設しました。
第4号は、『外国人力士はなぜ日本語がうまいのか』にも登場した元関脇・旭天鵬の「大島親方」です。2015年名古屋場所で引退し、2017年6月にモンゴル出身力士として初めて、部屋持ち親方になりました。
以下、部屋持ち外国出身親方は;
中国内モンゴル自治区出身の元幕内・蒼国来(そうこくらい)。2020年3月に「荒汐(あらしお)親方」を襲名しました。
モンゴル出身で、元関脇・朝赤龍(あさせきりゅう)。2020年12月に「高砂親方」として、高砂部屋を継承しました。
同じくモンゴル出身の元第71第横綱・鶴竜。2023年12月「音羽山親方」を襲名すると同時に、音羽山部屋を新設。
部屋付きの外国出身親方は;
ブラジル出身の元関脇・魁聖(かいせい)。「友綱(ともづな)親方」として、浅香山部屋に所属しています。
第69代横綱白鵬は、「宮城野親方」として、宮城野部屋を継承しましたが、弟子の幕内・北青鵬の暴力行為に対する監督義務違反で、部屋が閉鎖され、現在は伊勢ヶ濱部屋預かりとなっています。
以上見て来たように、現役の『外国出身親方』は9人います。これからも、この数が多くなることも予想されます。その結果、『外国出身親方』の功罪は、改めて議論されることになるでしょう。
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1番~135番 省略
136番 2024/2/13 『しゃべくり007に、角界レジェンド五人が出演』
137番 2024/3/11 『令和六年春場所の注目力士は』
138番 2024/3/27 『尊富士 110年ぶりの新入幕優勝』
139番 2024/5/13 『令和六年夏場所の注目力士は』
140番 2024/7/16 『令和六年名古屋場所の注目力士は』
141番 2024/8/4 『照ノ富士 悲願の10度目優勝』
142番 2024/9/9 『令和六年秋場所の注目力士は』
143番 2024/9/25 『大の里、二度目の優勝で大関昇進決定』
144番 2024/11/9 『令和六年九州場所の注目力士は』
番外編 2024/11/22 『訃報:北の富士さん』
145番 2024/11/27 『琴櫻 初優勝で綱取りへ』
146番 2025/1/13 『令和七年初場所の注目力士は』
147番 2025/1/19 『横綱・照ノ富士ついに引退』
148番 2025/1/29 『豊昇龍 巴戦を制して、第74代横綱に昇進』
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