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隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

学ぶ 48課 『シャガール 三次元の世界』

2017年11月16日 | 学ぶ

隊長が行った展示会・講演・セミナー・発表会や考えた事、など「学ぶ」の第48回は、『シャガール 三次元の世界』をお送りします。


『シャガール 三次元の世界』と題した展覧会を観に行ってきました。


色彩画家として有名なマルク・シャガール(1887~1985)は、晩年に多くの彫刻を制作していましたが、日本で本格的に紹介される機会は殆どなかったそうです。


そのシャガールの彫刻作品を、日本で初めて本格的に紹介しているのが本展です。


平面作品と深い関わりをもつシャガール彫刻の特徴を踏まえ、関連のある素描や絵画、同主題の絵画などとともに展示し、シャガールの“三次元世界”を巡ることが出来ます。


会場は、「丸の内駅舎北口ドーム」に隣接する「東京ステーションギャラリー」です。


同ギャラリーを訪れるのは、2114年6月の『ジャン・フォートリエ展』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/49885bdcf72720bfa5d482cf6bddd14a 以来、ほぼ三年半ぶりです。

 
2012年秋の「丸の内駅舎復原工事完成」⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/554bb816dfbf0fbccf772027a7e217c5 以降も、JR東日本は丸の内駅前広場の整備を行っていましたが、本年12月7日に整備が完了しオープンする予定だそうです。


そこで、「東京ステーションギャラリー」に入る前に、付近を散策してみました。


同ギャラリーが入っている最北部レンガ造り建物前の歩道には、雨除けが造られていました。


タクシー乗り場も整備されています。


白色が基調の御影石舗装となった中央広場は、既に多くの外国人観光客が訪れていて、記念撮影をしていました。


回り道をしてしまいましたが、ギャラリーの中に入ります。


最初に、エレベーターで三階に上がります。エレベーターを降りると、壁に三次元バーコードが。


説明を読むと、三次元バーコードからアプリをスマホにダウンロードすると、無料で音声ガイドをイヤホーンで聴くことが出来るそうです。前回同館を訪れた時には、このシステムは導入されていませんでした。


美術館・博物館での音声ガイドは専用機器を有料で借りる⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/0ad4809b265374ab128671060e58020a ものだと思っていたので、素晴らしいサービスだと思いました。


ただ残念なことに、スマホは常に持参しているのですが、この日はイヤホーンが無かったので使用出来ませんでした。


三階の展示室に入って、先ず眼についたのが、「町の上で、ヴィテブスク」と「誕生日」の二枚の絵画です。


「町の上で、ヴィテブスク」は、1915年、シャガール28歳の時の作品です。故郷ヴィテブスクの町の上を、抱き合う一組の恋人たちが浮遊しています。


二人は、シャガール自身と当時20歳の最初の妻ベラです。


1923年に書かれた「誕生日」。花束を持ったベラとシャガールが、宙を舞いながら口づけを交わしています。


この二枚は、メルヘンチックで好きな作品です。一方、シャガールの絵に登場する馬や山羊などの動物と人間が描かれた作品は、あまり好きではありません。


三階と二階の展示室には、日本初公開作品を多数含む、彫刻・陶器60点、油彩・水彩70点、素描・版画等40点、計170点余りが展示されています。


二階展示室は、周囲が「丸の内駅舎」のレンガ壁をそのままの活かしていて、他の美術館にはない独特の雰囲気を醸し出していて、素敵です。


彼の彫刻・陶器の“三次元”作品。彫刻では、大理石の素材の形、そのままを生かした作品が多く、形の制約の中で、むしろその制約を楽しんでいたシャガールの姿が伺えます。


また、陶器で作品を造ろうと思ったのも、ユニークですね。


1887年~1985年という“ヨーロッパ激動の時代”を、故郷ロシアとフランス、そして亡命先のアメリカで過ごしたシャガール。


展示作品を全て見終わって、1914年から1918年の第一次世界大戦、1917年のロシア革命、ナチスの台頭、そして第二次世界大戦を目の当たりにした影響が、作品に現れていると感じました。


二階展示室の外で出ると、そこは「丸の内駅舎北口ドーム」の回廊です。下には、多くの人が行き交っている平和な光景が広がっていました。 


「東京ステーションギャラリー」の住所は、東京都千代田区丸の内1-9-1。電話番号は、03-3212-2485です。

 
『シャガール 三次元の世界』の会期は、12月3日(日)まで。尚、月曜日は休館日ですので、お気をつけください。



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