隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

テレビ Vol.609 『ファミリーヒストリー 「2023年8月~12月放送ピックアップ」』

2024年09月11日 | テレビ番組

隊長が、観賞した「テレビ番組」を紹介するシリーズの第609回は、『ファミリーヒストリー 「2023年8月~12月放送ピックアップ」』をお送りします。

 

 


『ファミリーヒストリー』は、NHK総合テレビで、現在は、原則月一回、金曜日の22:00~22:45(45分間)に放送されているドキュメンタリー番組。初回放送は、2008年10月1日ですので、15年以上続いている長寿番組です。


この番組では、著名人の家族の歴史を本人に代わって徹底取材し、本人も知らない家族の秘話を紹介します。VTRを初めて見たゲストは、何を感じ、何を語るのか。それは自らの「アイデンティティ」や「家族の絆」を見つめることにつながります。驚きあり、涙ありのドキュメントです。


現在の司会者は、今田耕司と、NHKアナウンサーの寺門亜衣子(てらかど あいこ)。

 

 

 

ナレーションは、女優の余貴美子 (よ きみこ) 。

 

 


人気があり、長寿番組になっている理由は、著名人の「ファミリーヒストリー」を知りたいという好奇心だけではなく、視聴者が自身の家族のルーツに関心があるからではないでしょうか。

 

今回は、2023年8月から12月に放送された中から、「ファミリーヒストリー」五放送回の感想を述べてみます。

 

2023年8月25日の放送では、「“蘭の花” 親子3代の秘話」と題して、歌手・俳優 伊藤蘭の家族の秘話が、紹介されました。

 

 

伊藤蘭さんの父方の先祖はもともと新潟でしたが、生活に困窮し、蘭さんのの曽祖父・貞次さんが東京へ出稼ぎ。内務省や各地方の県庁で要職を務めるなど、公務員として懸命に働いて財をなしたそうです。ところが、その息子で蘭さんの祖父に当たる太郎さんは、裕福な家庭に育ったせいか、少々のんびり屋だった様子。尋常中学校を卒業後は、好きな油絵などを描いて過ごしていたという。


それでも、息子で蘭さんの父になる英邦さんが生まれると気持ちを改め、法大へ進学。卒業後は川崎市役所に勤務し、父と同じ公務員として働き出したとのこと。祖父・太郎さんの画家としての雅号は、まさかの「伊藤蘭」だったといいます。


そのことを、番組で初めて知った蘭さん。この日の放送は、まさに「“蘭の花” 親子3代の秘話」でしたね。

 

 

2023年11月3日には、俳優の吉岡秀隆がゲストとして登場。「いくつもの “縁” に導かれた俳優の道」のタイトルで、放送されました。

 

 

吉岡さんの父親は、映画や芝居好きの祖父のもと、裕福な大店の子供として育ちましたが、東京大空襲とその後の混乱の中で、店も家も財産も何もかもを失ってしまいます。そして疎開先での苦難の青春ののち上京し、美術担当として日本の芸能を舞台裏から支え続ける存在になっていきます。

 

吉岡さんの母親は、南北朝時代のある武将とのつながりが明らかになります。また祖父は医学の道に進み、自分の温かい家庭を作ろうと夢見ましたが、医師を志した息子や女優の道を歩み始めた娘が、志半ばで相次いでこの世を去ることに。


吉岡さんはこれまで何度も俳優を辞めたいと考えたそうですが、自分をこれまで導いてくれたのは “縁” ではないかと考え、家族の歴史を通してそのつながりを知りたかったそうです。バラエティー番組などに殆ど出演しない吉岡さんなので、この日の放送で、その素顔の一端に触れられたような気がしました。

 

 

2023年11月10日には、「夢と信念に生きた家族たち」と題して、俳優・角野(かどの)卓造の家族の秘話が、放送されました。

 

 


角野さんは、ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」シリーズへの出演で、その存在が世間に広まった角野さん。顔が似ているハリセンボン・近藤春菜のギャグ「角野卓造じゃねえよ!」でも知られていますよね。


放送では、角野さんの母方の先祖と徳川家の縁が判明。医師だった祖父は、空襲の中、疎開せずに患者の診察を続け、父方の先祖は広島・呉の網元で52名もの漁夫を抱えていたそうです。角野さんが学習院大学に通っていた時代、劇団文学座に合格して俳優に進んだことを父は苦々しく思っていましたが、息子が出演したある舞台を見て涙を流したというエピソードも紹介されました。

 

 

2023年12月22日の放送では、「母からのメッセージ ふるさと愛の原点は」と題して、芸人・俳優の博多華丸の家族の秘話が、紹介されました。

 

 


芸名に「博多」をつけるほどの、博多華丸さんの故郷・福岡への愛とユーモアの原点が、番組で紐解かれれました。父方の先祖は大規模な農業を行い、地域で一番の地主なった才覚ある人物。曽祖父も新たな商売を始めて資産を増やした挑戦心ある人でした。


母方の曽祖母は、江戸時代から伝わる「博多にわか」というお笑い芸を演じていたといいます。その娘である祖母は、泥棒と鉢合わせしてもユーモアで乗り切るほど愉快な人でした。父方の挑戦心と母方の明るさが華丸さんへ受け継がれていることがわかり、司会の今田耕司さんも納得の表情でした。

 

 

2023年12月29日には、「草刈正雄特別編~アメリカへ 決意の旅路~」と題して、大反響を呼んだ 8月放送番組  の続編が放送されました。

 

 


前回の放送時に、父親の写真を初めて見た草刈さん。生まれたときから母親と2人で暮らしていた草刈さんは、日本に駐留していたアメリカ兵だったという父の顔を、知りませんでした。母親は「彼は朝鮮戦争で死んだ。写真は焼いた」と多くを語らず死去しましたが、番組の調査によって親族が判明。父が、朝鮮戦争から生還していたことがわかりました。


「特別編」では、父方の親族に会うため渡米した草刈さんに密着。日本の国旗を掲げて迎えた、いとこの気遣いに和まされるものの、父の墓前では複雑な感情が湧き上がります。そして父母のいきさつを知る97歳の伯母と、初対面を果たしたのでした。


前回放送でも、草刈正雄さんとご両親の人生が、まるでドラマの様で、涙腺が緩みぱなしだった隊長ですが、特別編ではさらに驚愕の事実が明かされ、再び涙ぐんでしまいました。

 

 

「隊長のブログ」では、ファミリーヒストリーを、これで35放送回取り上げたことになります。詳細は、こちらの記事一覧をご参照下さい 

 


尚、『ファミリーヒストリー』の次回放送は、9月10日現在未定です。

 

 

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1 コメント

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Unknown (たたら)
2024-09-11 22:36:07
お邪魔します(*- -)(*_ _)ペコリ
草刈正雄さんの回はもらい泣きしました。
『ファミリーヒストリー』は定期的に放送があるけれどタイミングを合わせるのが難しい番組ですよね?
見ようと思って見る気満々だったのに、気付けば放送が終わっていたことがよくあります。
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