小型が半数を占める、わずか18匹のフグでは、
そう大きくもない皿にてっさを盛っても二皿分にしかならない。
毎度代わり映えしない画像で取り柄がないが、
当日は小型中心に捌いて一皿をつくる。
食しては小型の方が甘みが強く旨いのだが、
いかんせん10センチにも満たず、薄い身に包丁を入れるのに難儀する。
そろそろ、てっさ包丁を購入しようかとも思う。
家人の分も残しておかねばと思いつつも
甕で3 . . . 本文を読む
ヒラメの刺身でも、さすがに三晩も続けば食傷気味だが、
フグのテッサは幾晩つづいても飽きることはない。
日に日に水分がほどよく抜け、淡白な味の中に
ギュッと熟成された至福の旨みが味わえる。
師走も半ばをすぎ、寒さが身に沁みてくると、
テッサに合うのは、やはり熱燗に限る。
それも、贅沢なヒレ酒であれば何も言うことはない。
トラフグにも負けない鬼カサゴのヒレを、時間をかけてじっくりと炙る。
アルコー . . . 本文を読む
最近、神経絞めに拘っている。
結構な値段のする、形状記憶合金の専用神経絞め(1.2ミリ×45センチ)を購入。
旬の魚をより美味しくいただくために、船上でブスリとやるのだ。
頭側の中骨を断ち切った後、尾の付け根の裏側から包丁を入れる。
中骨を断ち落とし、中骨の左側(目側)にある脊髄に突き刺すと
全身を激しくバタつかせて悶絶死する。
かわいそうだが神経締めにすることで死後硬直が遅れ、
身が活きた . . . 本文を読む
開幕以来、絶好釣が続く常磐ヒラメ。
それにも増して、幻魚として崇められてきた“真紅のルビー” アカムツが
聖地・カンネコで連日のように大漁節が鳴り響いている。
トップでツ抜けは当たり前、船中束越えも珍しくないという、
アカムツ釣果としては信じられないほどの爆釣便りが続いている。
そんなめったにない千載一遇の好機にもかかわらず、
あれやこれやの要因を背負って釣行することが叶わず、
ただ指をく . . . 本文を読む
「朝から全開の入れ掛かり状態」
「何だか恐ろしいほどの食いっぷり」
大原のどの船宿のHPにも、フグ絶好釣を煽るコピーが踊る。
今なら高確率で美味しいフグをたんまり仕入れることができそうだ。
が、気の早い「木枯らし1号」に続いて、
季節外れの台風14号の影響で、週末は出船不可能。
さらに11月1~4日は、大原は船止めというから、来週末までお預け。
一週間の“休船”がフグにどんな影響を与えるか注目 . . . 本文を読む
見るからに「カンコ」に似ている「ハチカサゴ」。
カンコと言われても疑う自信はなく、それこそ「ウッカリカンコ」である。
ネットで検索しても、カンコとハチカサゴの魚類上の違いははっきりしない。
ハチカサゴ
ウッカリカサゴ(カンコ)
今年1月のオニカサゴ釣行で釣れたカンコと見比べてみた。
生息地の違いや個体差もあるのだろが、素人目の検分として…、
カンコの腹回りは白っぽいの対して、ハチカサゴ . . . 本文を読む
南房総名物「クジラのたれ」。
ツチクジラの肉を秘伝のたれに漬け込み天日で干したもので、
和田漁港周辺の各家の軒先で「たれ」づくりに励む風景は夏の風物詩となっている。
塩味、醤油味など各家庭で独自の味付けがあり、
昔は水分を飛ばしカチカチになるまで干したたれが多かったが、
最近は軟らかめに干したフソトタイプが主流。
軽く炙りマヨネーズをつけて齧れば、ビールがすすむこと請け合いである。
ク . . . 本文を読む
梅雨時から初夏にかけて産卵するというショウサイフグ。
その白子は魔性の味として知られ、フグフリークの垂涎の的である。
先週の白子フグ狩りの戦績は、
14匹数4ヒットで白子率2割8分6厘。
巨人・ラミレスの打率のようなアイ~ンな数字に終わったが、
少ないからこそ価値があり、簡単に手に入るようでは有難味も薄れてしまう。
持ち帰った白子は、御身のことを考えてプリン体の摂取を控える、
古希にリーチ . . . 本文を読む
一見、ゴジラにも似た武骨な面構えのカサゴ。
九州での地方名はアラカブ、ホゴなど、
近畿地方ではもっぱらガシラなどと呼ばれている。
大口を開けた尺物カサゴの面構えには迫力さえ漂う
荒武者のごとく勇ましい風貌はさながら兜を思わせ、
古くは端午の節句の祝魚として珍重されていたようだ。
その貴重な尺物カサゴは、
K君宅で催した慰労会&反省会でアカイカとともに宴を飾った。
本日の銘酒は「男山」。 . . . 本文を読む
「旨いアナゴは明石産に決まっとるがな」
「いや、広島ん瀬戸のアナゴが一番じゃけんのう」
古今東西、昔も今も、アナゴに限らず食材に関しては
ことのほか「オラが国が一番」と譲らない人が少なくない。
それに習えば、「てやんでぇ、江戸前を忘れちゃいけないヨ」だろうが、
現代風に言えば「てか、東京湾が一番っしょ」となる。
今季久しぶりの豊漁に沸く東京湾の夜アナゴ。
天然魚の味には口の肥えたプログ仲間の . . . 本文を読む