介護されし者

介護を受ける武久ぶくの視線

その人らしさ

2015-06-14 16:01:16 | 武久の視線
その人らしい暮らし、その人らしさを尊重するケアなどと、介護保険サービスでよく使われているれている「その人らしさ」



しかし、実際はどうなのだろう?
介護保険サービスの頂点に立つケアプランを立てるケアマネ


僕は4.5人のケアマネと関わったが、以前の僕の仕事とか、僕の趣味などは聞かれたことはない
ケアマネがひな形のようなさしさわりのないケアプランを立てて、あとは利用者(家族)から要望があったサービス業者を手配する


サービス業者も、その人がどんな仕事していたのか、どんな趣味をもっていたのか?などは聞かない
対利用者や利用者家族との会話は業務連絡をのぞけば、世間話しをしている場合がほとんど



「その人らしさ」を聞き出す意図的な会話などない
デイサービスなどでは勤務時間内、現場でスタッフ同士が利用者を無視してのおしゃべりは日常普通なことだった




利用者が認知症だろうが、脳卒中の片麻痺だろうが、頭がクリアーの人だろうが
高齢者だろうが、障害者だろうが介助を必要とする人はみな同じなのだ、それが現在の介護保険、介護サービス介護現場なのだ


「その人らしさ」へのアプローチはまったく感じない介護現場
介護サービスのキャッチコピー


心は家族、介護はプロ




確かに、介護技術はプロなのかも知れない
利用者のその人らしさのかけらも見つからない介護サービス現場



このキャッチコピーは、僕には利用者の心、精神面のケアは家族でしてください、としか聞こえない



介護職が低賃金だとか、ケアマネの提出書類が多いとか、介護報酬がどうのこうのは、利用者にはまったく関係のない事なのだ



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