ポルトガルのえんとつブログ

画家の夫と1990年からポルトガルに住み続け、見たり聞いたり感じたことや旅などのエッセイです。

116. 天高く晴れ上がった青空の下、野原に春がきた

2015-01-31 | エッセイ

 1月の前半は毎日晴れっ放しだったが、後半は雨と風が吹き荒れて気温も低く、寒さに震え上がった。

北の方では雪が降り積もって、学校閉鎖が毎日の様にニュースになった。どこかの学校では、授業中の教室が寒い、寒いと中学生達が騒いでいた。公共の建物や銀行さえも暖房設備はほとんどない。個人の家は暖炉があれば良いほうで、我家のようなマンションタイプでは暖炉は無く、簡単なオイルヒーターや電気ストーブなどを使うので、室内は底冷えがする。1月は雨の日が多かったので、暖炉用のマキがかなり売れたようだ。

そして24日から、ようやく青空が戻ってきた。

天高く晴れ上がった青空を見上げ、太陽の暖かい陽差しを身体に浴びると、のびのびとした気分になる。野の花たちも次々と花を咲かせているかもしれない。さっそく野の花観察に出かけた。

 

野原は小さな花たちの競演が始まっている。

 

ベリス・ペレニスBellis_perennis(ヒナギク)が一面に咲いている。

 

野原には赤いタデが瑞々しい姿で彩を添えている。

 

 

ラヴェンダーも一株だけ、見かけた。まだ咲き始め。

 

去年末から咲いていたアレクリンもますます花数が増え、勢いを増している。ミツバチたちがぶんぶん飛び回って蜜を集めるのに忙しそう。

 

大西洋に面した断崖に咲くアレクリン。

 

薄いピンク色のヒナギクはいかにも春らしい。

 

カレンデュラ・アルベンシスがいっせいに咲き始めた。

 

 

良い香りのするロブラリア・マリッティマ

 

ランの花、今年の開花第一号。大型の花、バルレア・ロベルティアナ

 

斜面に咲くバルレア・ロベルティアナ

 

私たちはVITの個展開催のため、2月半ばから3ヶ月ほど日本に一時帰国する。

その間にポルトガルの野の花は爆発的に咲き乱れるだろう。MUZ

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