美佳先生のひとりごと

1日の出来事、感じた事、生徒さん、スタッフへの想いをつづっています。

お客様からのうれしい一言

2008-03-07 23:42:41 | Weblog
愛ランドの交流サロンができて3年がたちます。
ただがむしゃらに私もスタッフたちもやってきました。
今自分にできることをそのつど考え、正直言って将来の計画性もなく、目の前にある課題解決を最優先にやってきたようなきがする。
その結果、運がいいのかなんとなく形づいてきて、責任を持ってやってくれるスタッフたちに恵まれ、私の手を離れてもきちんとやってくれる形もできてきました。

そんな中で、初めのころに何度か来てくださった方が、こんなことをいっていたらしい・・・

「愛ランドのパンは高いし、よそで買っているものを自分たちで売っている」

確かに小麦粉が値上がりしたことはかなりのダメージを受けています。
また設立当初はほかの授産施設のものを販売していましたので、他の施設のパンを売っていたこともありました。
それが急遽施設側の都合で販売できなくなり、それまで販売していたものがなくなったことで困ったため、はじめたパン工房でした。
なので勘違いしている人も多く、そんなことをいわれるのは仕方がないかもしれない。

でもそれを聞いた常連のお客様が、一言・・・

「あそこはちゃんと自分のところで設備もそろえて一生懸命やっているんやで、また障害者の子達も毎日一生懸命働いているし、従業員の子もその子らを助け、支援している、そんなところやのに応援したらんでどうするんや」
っていってくださった。

このお客様は毎日パンを買いにきてくださいます。
そんなふうに愛ランドを、スタッフたちを見てくださっていたなんて本当にうれしいです。

またそれを聞いて従業員が、「こんなうれしいことをいってくださった」とみんなに話してくれた。

だんだんとうれしさがこみあげてきました。
すごくうれしい、見てる人はきちんと見てくれているんだ。
みんながひとつになっている・・・という感情がだんだんと私の中に手ごたえとして入ってきました。

正直はじめの1年間は何もかもが大変で、何年持つだろう、という不安感ばかりありました。
従業員も増えて障害者も増えて・・・
お金だけがすべてではありませんが、お金がないと維持ができないというのも現実です。
とりあえず3年、資金をつないでがんばろうと思いました。
そして3年がたち、なんとか形ができ、余裕はないけれど、毎日が忙しく過ぎています。

従業員には本当に負担ばかりかけて、毎日感謝の気持ちでいっぱいです。

ちょうど昨日高校時代のサッカー部の後輩がぶらりと尋ねてきました。
そこで彼に言われたことが、
「学生時代から見てるけど、ほんま変わらんなぁ、昔から人のためによーしょったもんな、高校時代のサッカーの思い出ってみい先輩に作ってもらった弁当とか、洗濯物とか、そんなんしか思い出せへんわ」
といって二人で思い出し笑いをしました。
そういえばよく酔っ払いの看病もしたよな・・・

いまとなってはすごく懐かしい話ですが、たぶんそのときも、今自分にできることを一生懸命やっていたんだと思います。

愛ランドは、少しずつ地元に愛される場所になりつつあるのかなと感じています。

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