2月15日
今日のお昼のおかずに、珍しく油揚があった。何気なく食べていて、
ふと思い出した。
田舎育ちの子供で食事のおかずに,たまに油揚があった。昭和生ま
れの戦時中のこと、結構油揚はそう何時も食べるおかずではなかった。
田舎ではお葬式の後の食べ物に,必ず油揚がでたものでした。其れで
油揚を喜んで食べる私に熱心な仏教信者の母や叔母は,口をそろえて
「武ちゃん坊さんに成ったら油揚は,毎日食べられるよ‥坊さんにな
りなさい」と良く言われました。そんなに毎日食べられるなら、坊さ
んになろうと子供の頃は思っていました。
坊さんには成らずに、教育者の道を私は選びました。然し母や叔母
さんの言った言葉と、その深い意味は今も絶対に忘れてはいません。
其れで私と妹と二人で父母の納骨を,京都の東本願寺にしました。
父母が一度で良いからと、願っていた本願寺を永久の住まいにして上
げたのです。
叔母さん(母の妹)の子は今は、岐阜の寺で住職を務めています
叔母さんも子供には恵まれませんでした。が3歳から養子で育てた子
供が立派に成長して,叔母さんの供養もしています。
おかずのふた切れの油揚から、こんな事を思い出す私でした。
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