82歳からの旅

私の記録

 ~ 私を育て父母や伯父伯母 ~ 其の2 

2014年08月28日 18時54分03秒 | 生活

           8月27日       

 私が4歳から10歳くらいまでの事ではないかと思います。私
が何か悪い事をした時は,私は夕御飯時に庭に米俵を積んである裏
側に何時も隠れていました。

 家の人は楽しそうに食事をしていますが、私は其処に出て行か
れません。じっと我慢をして何時父から叱られるかと,びくびく
しているのでした。

 暫くすると裏木戸の開く音がします,裏の伯母ちゃんが来るの
です。暫くして障子に口づけして、ブーブーと息を吹きかけて鳴
らすのです。そうして「武ちゃんがいないがどうしたの」と聞く
のです.すると誰かが「何か有ったんじゃないかね。」と言うの
です。
 
 伯母ちゃんはすかさず「武ちゃん出ておいで・伯母ちゃんがお
父さんに謝って上げるから」というのです、そうしてもう悪い事
はしないでしょう。「伯母ちゃんに約束してね.」というのです。

 私はばつの悪そうな態度で,出て行くのです。伯母ちゃんは「ひ
もじかったでしょう。早く御飯を食べなさい」と言うのです。そ
うして父に「武ちゃんはもう悪い事はしないと言っています、と
私に確かめてから-許して上げなさい」というのです。

 こんな事が何回もありました。次の日には伯父さんからも,ねん
押しに「悪い事はしてはいけんのよ。」と軽く注意されるのです。
 私には今考えると、父母が二人いるようでした。

 こうした家庭環境の中で,すくすくと逞しく育てられました。
伯父さん伯母ちゃん、本当に優しく見守って下さって有り難う
御座いました。・・・
                        












 


   
コメント (4)
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