所謂有名ブロガーともなると、試供品がよく届くらしい。だったら自分も、出版社さんが医学書でも送ってくれたら「医大生が思わず買いたくなる」みたいなレビュー書くのに、としばし妄想に耽ってみた。教科書代がゼロ円になったらたちまち生活のQOLが上昇するはずだ。この野望はなしうるか。そもそも医学書業界は売れ行きの悪い部門に違いない。読者層の母数が圧倒的に少ない。コスメに目を輝かせる若いOLが医学書を買うわけがないのである。商品の価格は需要と供給とによって規定されていると中学校の公民の時間に習ったが、そもそも医学書というのは需要が少ない。だから一冊の値段がバカ高い。1万円近い本とかよくあるものだから、売れ筋医学書シリーズの「病みえ」が3000円代と聞くと安っ!となる世界である。金銭感覚が麻痺。だが、販売冊数が少ないのなら、案外売れ行きを倍にするのもそこまで大変ではないのではないかと素人考えをしてしまう。ミリオンセラーの大ヒット作の売り上げを倍にするのは、母数が大きすぎる故に相当大変だろうが、数が少なかったら売上倍増くらいはいけそうな気もしてしまう。どうです、一本書かせてくださいませんか。しかし、勉強の本というのは、自分で苦労してお金を出して買ったものじゃないと読まないものだ。万が一山のような本が送られてきても絶対読まない自信がある。本というのは買うこと自体すら高尚なものだと考えている人間だ。となると、医学書の試供品などお断りです(笑)。野望は瞬く間に消えてなくなりましたとさ。医大生・たきいです。
ところで筆者はひとりっこ。
先日の発泡酒飲み比べ記事「話題のプリン体0糖質0発泡酒を飲み比べしてみた」の写真の背景にされてしまったのは小児科の教科書だったが、小児科系の講義が始まっている。
何か月になると○○ができるというのを記憶しないといけないわけだ。これがひとりっこのわたくしにとってかなりパッとしない。弟妹がいる人ならそういうもんだと覚えられるのかもしれないが、筆者にとってどうも腑に落ちないわけだ。ましてや思春期以前の記憶などほとんどないのだからなおさら大変だ。
医学部志望の高校生たちは、やりがいの大きさや、昔お世話になったからといって小児科を希望するという人もよく聞く気がする。自分もかつてそんなことを言った記憶がないわけでもないが、ところがどうも、「子どもは小さな大人ではない」という聞き飽きたフレーズに代表されるように、小児科は難しい科目という印象の方が強くなってきた。困難にはすぐさま立ち向かうという若さを失ってきたのが最近困ったところなのだ。
そこで、ちょっと危機感を持って小児科を勉強できる工夫を思いついた。
将来の嫁さんを、性格の強い非医療関係者と仮定しよう。
子どもがいて、何かの緊急事態が起こったとしよう。子どもは何を飲み込んでしまうかわからないし、可能性は低いとしても万が一のあらゆる可能性を想定しておく必要がある。そこでただちに正しい応急処置ができなかったらどうなるか。
性格の強い嫁さんは、「このヤブ医者!」といわんばかりの剣幕で殴り掛かってくるに違いない。想像しただけで怖い。医者と名乗るからには、「そんなこと知らんよ」とも言っていられないわけだ。
自分の子どもがこうなったらどうするか。この科目に立ち向かおう。将来の恐妻に怯えれば、細かい知識もどんどん覚えられる気がする。さて、また明日から学校の始まりである。
(電子レンジが「カレーメシ」くさくなってきた人(笑))
↓今日も一発、よろしく頼む↓

にほんブログ村