寮の和室で将棋の駒を並べていると、同級生の女の子たちが廊下を通りかかって、何しているのという風にこちらをうかがってきた。彼女たちは中秋の名月を眺めてきてご機嫌らしい。そこで「月下の棋士」という古い漫画のタイトルを思いついた筆者はもう年なのでしょうか。医大生・たきいです。
中学時代は陸上部、高校に入って囲碁将棋部、大学に入って陶芸部という変遷をたどっているわたくし。陸上部ではまさかの短距離だった。今となっては100mの完走が怪しい気がするというのに。将棋は結構強い方だけど、囲碁は定石を何一つ知らない。陶芸もまだ齧った程度という複雑な経歴を辿る。大学に将棋部があったら入ってもよかったんだけど、将棋部はこれまで存在しなかった。ところが、囲碁部が存続の危機に瀕したということでいっそのこと囲碁将棋部にしてたきいを入れて延命をはかろうという策略が取られたらしい。入部しろという先輩の命令。盤と駒を買ってもらえるというのでありがたく入部した。
今日来ていた中で将棋が指せるというのは後輩にひとり。こう見て筆者は実は全国大会出場経験もあるくらいなのだ。流石にちょっとやっていたレベルの人間には負けるわけにもいかないので、指導対局風に教えてあげた。ちょっぴり高校時代が懐かしくなった。
その後輩は熱心に話を聞いてくれたので、将棋の本を貸してあげることにした。部屋に連れる。何をあげようかと自分の本棚を見て驚いた、なんだかんだ50冊くらいはあるんじゃないだろうか。実家には将棋の本が200冊くらいあった気がするから大したことない数だけれども。
正直しばらく将棋から離れていた。だけど、気づかぬうちに将棋の本が増えているくらい将棋が好きな自分に気が付いた。もう少しちびちびやっていこうか。中高生のときに壁にぶつかって、もう一段上に上るためには命を削るくらいの努力が必要かもしれないと察して以来、将棋の実力は伸び悩んでいるのだが、もっと強くなりたいという野望があるわけでもない。それより、もっと多くの人に将棋の魅力を伝えたいという思いの方が大きい。
将棋、ちょっとやってみたいという大学のお知り合いの方々。教えます。ていうか、田舎で医者をやるのなら将棋くらい指せないでどうするのというのが個人的な意見でございます(笑)。ご遠慮なく寮の和室へどうぞ。基本の基本からお教えいたしますので。
(部屋に人が来るときに限って汚れいている人(笑))
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