医大生・たきいです。

医大生的独言。

「Dr.アシュラ」を読んで

2015-07-26 23:59:59 | 医大生的生活

そろそろ医学書レビューのお時間な気もしますが、そんなこともしないでマンガの書評ばかり書いているあたりいろいろとお察しください。医大生・たきいです。



近頃医者モノのマンガが激しいです。この業界は話題に事欠かない業界とも言われますが、ちょっとした医者モノブームが来ているようにも思えます。そんな医者モノの最新作はこちら。


Dr.アシュラ (1) (ニチブンコミックス)
こしの りょう
日本文芸社



女医×救急っていうありそうでなかった組み合わせです。病気には勢いというものがあって、一気に病状が悪くなるものあれば、じわりじわりと進行していくものもあります。急速に病状が悪化していく疾患を多く扱う診療科というのは、それに合わせて医者もテンションを上げていく傾向が見て取れます。急性期のノリと慢性期のノリは明らかに正反対。救急といえばド急性期なわけで、そういうテンションのドクターが多いわけです。

今の時代ならこんなことしたら訴訟ものかもしれないけれど、一昔前ならこんな医者も本当にいたのかもなー、だなんて冷めた目線でこの漫画を読んでみるといまいちでした(笑)。救急の女医さんの破天荒ぶりに興奮しながら物語を読み進めるのがこの作品の楽しみ方なはずですが、余計な知識のせいで一歩引いてしまう自分が悲しいです。なんて。笑
概ねテンポのよい作品だと思いますが、もうちょっと予想外の展開がほしいものです。医学部4年生にもなると医療業界のことって、その先を予想しちゃうものなのかもしれません。そろそろ医者に片足を突っ込んできてしまったのでしょうか。

とはいえ、ひとつだけ確信をもっていえることがあります。病棟で胸の谷間を見せている女医さんなんていません。こんなに胸元が鋭角のスクラブ見たことないし、あるなら全女医さんに着てもらいたい。少なくともぼくのやる気は上がります。漫画って素晴らしいし、できることなら杏野先生、ふーいず主人公、に会いたい。 作中の研修医は妙にやる気を出していますが、それってもしかして谷間のせいでしょうか。麻酔科医ハナの巻末で編集者から「おっぱいはもっと大きく」と指導されたという裏話が書かれてあったのが妙に記憶に残っておりますが、その原則は忠実に守られているようでございます。






(先輩が部屋に来たと思ったら酔っぱらわれてベッド占領されて困っている人(笑))